「エレキ・ギターの音はアンプで決まる」
どうせ、家じゃ爆音出せないんだしぃ...と、出費をケチり、スタジオのJCM800(2203)であれこれ音作りをやってたんですが「こりゃ根本的にアンプが違うな」との結論に達し、物色開始。
当初の本命は復刻Marshall JTM1962 Blues Breaker Combo。 やはり阿呆烏にとってのレスポール・サウンドの原点であり、マーシャルながら6L6系の5881パワー管から生まれるあの強力な芯、コシ、張りと咆哮。
近所のショップで¥16万の中古を見つけ、レスポール担いで試奏しにGo。...が、そこが複合商業施設ってとこで、同一フロアには他テナントが多数。 ショップには試奏ブースどころか、通路との境に壁・ドアすら無く、あまりの轟音に気が引け、とてもフルテンまでもっていけず早々に退散。
次に出会ったのがMarshall1974XHW。 初期モノは出力トランスに問題があったとか、ハンド・ワイアードものは当たり外れが激しいとか聴くので、動作検閲し、梱包箱ボロ新品を¥20万に値切って購入。
ノーマルchへR9を直。 まずは、フル・チューブ+ハンドワイヤード仕様のレスポンスの良さにビビリます。 細やかなピッキング・ニュアンス、押弦、ミュート加減がダイレクトに現れますな。 そして、18wとは思えぬ音量・音圧が得られます。 ズドンとくる低音域はありますが、やはり、この出力クラス特有の高~中音域が目立つ「ドンシャリ」アンプです。
クリーン・サウンド
エッジに丸みのある、温かなトーン。 とくに指弾きだと、弾き方次第で、野太いウーマン・トーンから、線の細いチリチリ・トーンまで出すことができます。 そしてシャリシャリ、キラキラしたトッピングが。
クランチ・サウンド
音の膨らみが増し、シャリシャリ、キラキラしたトッピングが粘りのある歪みの粒へと変わります。 なんや、くすぐったいような。 ブルージーであり、スワンピーでもありますな。
フルドライブ・サウンド
高~中音域にレンジが絞られ、なんとなく腰の据わってないウォームで伸びのあるトーンとサウンド。 ジョリジョリと丸みのある粒の大きい歪みを纏っております。
トレモロch
さらに高~中音域寄りにレンジが絞られ、「カラン、コロン」したサウンドになります。 ブルース、スワンプ・ロック、カントリー(ロック)なんかにJust Meet!ちゃいますやろか。 今のところ、INTENSITY、SPEEDをあげることは無さげ。
寸評
なんやろ、'60~'70年代の家電を思いださせるレトロなサウンドですな。 Marshallアンプのなかでも、クセ・アクのあるアンプちゃいますやろか。 好みが分かれると思います。 クラプトンの『Boano』好き阿呆烏には、このウワズッタ・フルドライブ・サウンドがなかなか嵌ります。 ブルース、ブルース・ロック、サザン・ロック向きと思われますが、一番ピッタリくるのは、クリーンからクランチ使ったスワンプにカントリーだと思いまっす。