竹林亭白房

七代目松喬「てれすこ」★落語

□本日落語一席。
◆七代目笑福亭松喬「てれすこ」(NHK総合『桂文枝の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和2(2020)年2月17日収録(4月26日OA)。
さて、これは長崎の噺で、なかで長崎奉行が出てくるのだが、松喬はそれが遠山左衛門尉景晋(かげくに)だと言った。かの「遠山の金さん」で有名な遠山左衛門尉景元の実父であると。今までに何度か「てれすこ」は聞いているけど、奉行の固有名を演者はいつも言っていただろうか。ちょっと記憶にない。聞いていたけれど、聞き流してしたかもしれない。

今回、それがちゃんと記憶にとどまったのは、例の桜吹雪の彫物の逸話などは、景元の話でなく、この父の影晋のことだったなど、その他、いろいろおもしろい話を語ってくれたからだった。

思うに、師匠の六代目松喬も、マクラでよくおもしろい蘊蓄を語っていた。落語のマクラで、こうした蘊蓄も一つのネタのようにしておもしろく聞かせてくれたのは、かつてという言いかたをすれば、桂米朝と六代目松喬であった。

もしかすると、七代目も、これからは先代の持ち味を継承して、いろいろな蘊蓄を語ってくれるのだろうか。興味深いところである。

ちなみに、「てれすこ」は、望遠鏡の「テレスコープ」をもじったもの、「すてれんきょう」は「ステレン鏡」で天体望遠鏡(「ステレン」オランダ語で「星々」)だというのも、今日初めて聞いた。長崎情緒ということか。これも、他の落語家ではたぶん聞かなかったように思うのだが、どうだったろう。
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