竹林亭白房

談洲「猫と金魚」★落語

□本日落語一席。
◆立川談洲「猫と金魚」(寄席チャンネル『鮮 あざやか』)。
お江戸上野広小路亭、令和3(2021)年12月19日(「立川談洲独演会」)。
連続三日で、立川談洲の同じ日の高座を聞いているが、一昨日の「七段目」、昨日の「天狗裁き」、そして今日の「猫と金魚」まで、この間、談洲は一度も舞台袖に下がることなく、一席終るごとにブレイクの語りは入れるものの、連続して演じ続けている。
そして、一つ一つの落語は、刈りあげられてスリム化されたコンパクトなネタとして仕上げられている。

談洲自身は、これをショート落語と呼んでいるようだ。ショート落語というと、古くは桂枝雀がSRと称して演ったショート落語や、現在では笑福亭たまが演る自作の小噺もショート落語と言ったりしている。
三者三様で、それぞれにコンセプトの異なるものでおもしろいが、とりあえず、談洲は古典落語を極限までに短くするとどうなるかということを追求しているようだ。ただ、一昨日聞いた「七段目」は、カットした部分が少ないように思ったが、それは現状の「七段目」がそうとう刈りこまれて今の形になったということなのだろうか。

昨日の「天狗裁き」と今日の「猫と金魚」は、かなりスリム化されていた。「猫と金魚」は、短くしながらも、そのつど旦那が番頭に金魚屋を呼びとめて金魚を買いに行かせるというのを入れているのがおかしかった。

「芝浜」を十分で演ったというのは立川志らくで聞いたから、談洲は「文七元結」とかにチャレンジするとどうだろう。いったん短くしたあとに、もとのサイズで演じなおすと、何か新しい発見があるかもしれない。知らんけど。
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