竹林亭白房

六代目志ん橋「居酒屋」★落語

□本日落語二席。
◆六代目古今亭志ん橋「居酒屋」(NHKラジオ第一『真打ち競演』※「思い出の名師匠(9)」)。
※『真打ち競演』平成20(2008)年4月21日OA。
今回この特別番組が企画されたのは、弟子の古今亭志ん松が師匠の名跡志ん橋をこの秋に襲名するときまったからのようである。六代目志ん橋が亡くなったのは去年の10月。まだ一年ということで、六代目志ん橋の記憶が濃厚に落語ファンのあいだに残っている時期での襲名だから、志ん松にとってもあまり得策じゃないのではないかという気がする。でも、東京の落語ファンたちが、あたたかくこの襲名を迎え入れるなら、あえて異を唱えるのも不粋だろうか。

志ん松は、どちらにせよ、今秋に真打昇進がきまっていたようで、それにあわせての襲名らしい。志ん松は六代目志ん橋の末弟にあたるようだから、まだずいぶん若い。真打に昇進して五年くらい経ってからあたりでの襲名がちょうどいいようにも思うが、披露興行等の手間みたいものもあるのか。
まあ、いずれにしても、襲名についての否定的な声も聞えてこないようだからめでたい話として受けとめておくほうがいいか。

◆六代目古今亭志ん橋「転宅」(NHKラジオ第一『真打ち競演』※「思い出の名師匠(9)」)。
※『落語特選』平成6(1994)年4月15日OA。
池袋演芸場での二ツ目勉強会で、誰かが「転宅」を演ったときに、柳家三三がそれを評した際の逸話で、かつて古今亭志ん朝から聞かされた話を志ん松が紹介していた。
志ん朝曰く、「『転宅』に出てくる妾はすこぶる良い女というイメージだ。だから、志ん橋がそれを演っちゃあだめた」と。まあ、一つの笑い話だ。
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