竹林亭白房

文菊「紙入れ」★落語

□本日落語一席。
◆古今亭文菊「紙入れ」(NHK総合『桂文枝の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和6(2024)年5月19日OA。
文菊の「紙入れ」は何度か聴いているように記憶している。ただ、今回聴いたものは、以前と同じだったかどうかちょっと記憶に自信がない。
というのも、旦那が留守中の間男の新吉と得意先の内儀さんのやりとりだが、酒を注いだあたりのところで、帰ってくるはずのない旦那が帰ってくるという展開になっていた。

ここは、新吉と内儀が今まさに同衾するかというところで、旦那が帰ってくる噺になっているというのがふつうだ。まあ、なかば破礼噺に近いかたちである。
さて、文菊はNHKの早朝の番組ゆえに配慮した内容として語ったものだろうか。以前もそうして演っていたものか、それとも今回だけの処置なのかというところがわからない。

ちなみに、『口演速記明治大正落語集成』には、三代目三遊亭圓遊の速記がある(演目は「鼻毛」)。実のところ、これも同衾寸前の場面はなく、それ以前で旦那が帰ってくる展開になっている。してみると、文菊はこの古い型に則ったのか。ただ、この三代目圓遊の型も原型だったかどうかはわからない。

◆十代目入船亭扇橋「替り目」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
東京渋谷NHK505スタジオ、令和6(2024)年4月4日収録(5月18日OA)。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・立川晴の輔・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2911回)。
後楽園ホール、令和6(2024)年5月19日OA。
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