□本日落語二席。
◆三遊亭小遊三「雑俳」(NHK総合『桂文枝の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和5(2023)年5月14日OA。
御隠居と八公の俳句をめぐるやりとりの一席。はじめは、もともに五七五でやりあっていたが、八公が「初雪や一の字一の字一本歯の下駄の跡」という極端な字余りを詠み出したあたりから、さらに「初雪や大坊主小坊主負ぶさって転んで頭の足跡お供えかな」みたいに、もう俳句の体をなさなくなる。
そして、御隠居もいっしょになって、「瓜売りが瓜売りに来て売り残り瓜売り帰る瓜売りの声」とか「王の桜に茶園三下がり相の手と手とお手と手と」とか、狂歌のようなものに流れていってしまうのがおかしい。しかし、御隠居もこれを俳句のうちだと思って語っているとして聞けばよいのだろうか。おもしろいのだけれど、ちょっと混乱する。
また、今回、小遊三は「初雪や六尺あまりの大イタチこの行く末は何になるらん」という落げに至るところは演らなかった。これは「天になる」と「貂になる」の地口がわかりくにいからか。小遊三に限らず、昨今はここをあまり演らないのかもしれない。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2860回)。
後楽園ホール、令和5(2023)年5月14日OA。
◆三遊亭小遊三「雑俳」(NHK総合『桂文枝の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和5(2023)年5月14日OA。
御隠居と八公の俳句をめぐるやりとりの一席。はじめは、もともに五七五でやりあっていたが、八公が「初雪や一の字一の字一本歯の下駄の跡」という極端な字余りを詠み出したあたりから、さらに「初雪や大坊主小坊主負ぶさって転んで頭の足跡お供えかな」みたいに、もう俳句の体をなさなくなる。
そして、御隠居もいっしょになって、「瓜売りが瓜売りに来て売り残り瓜売り帰る瓜売りの声」とか「王の桜に茶園三下がり相の手と手とお手と手と」とか、狂歌のようなものに流れていってしまうのがおかしい。しかし、御隠居もこれを俳句のうちだと思って語っているとして聞けばよいのだろうか。おもしろいのだけれど、ちょっと混乱する。
また、今回、小遊三は「初雪や六尺あまりの大イタチこの行く末は何になるらん」という落げに至るところは演らなかった。これは「天になる」と「貂になる」の地口がわかりくにいからか。小遊三に限らず、昨今はここをあまり演らないのかもしれない。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2860回)。
後楽園ホール、令和5(2023)年5月14日OA。