竹林亭白房

伸衛門「老人ホームごっこ」★落語

□本日落語五席。
◆古今亭菊之丞「浮世床」(NHK総合『立川志らくの演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和5(2023)年11月12日OA。

◆桂伸衛門「老人ホームごっこ」(NHKラジオ第一『真打ち共演』)。
東京渋谷NHK放送センターCR505スタジオ、令和5(2023)年11月5日収録(11月11日OA)。
とある七十歳の老人が公園で知りあった九歳の男の子と老人ホームごっこをするという噺。そうやって遊んでいるうちに、老人は介護福祉士をしているという男の子の母親とも知りあって彼女に恋心を抱く。

その後、老人は母親に求婚し、母親は自身の務める老人ホームに入居を勧める。双方の要求はともに受け入れることになって、二人は絶妙な距離感を保った夫婦関係を維持することになった。
男の子は、成長して自分で本当の老人ホームを経営することになり、そればたいそう評判で入居待ちが出るほどのホームになった。とまあ、こういう噺。

噺自体に起承転結めいた起伏がなく、なんだか平板な内容だった。ただ、伸衛門は、最後に「これは長い長い『遊廓老人ホーム』という噺のうちから『老人ホームごっこ』でした」と語って一席を終えた。
いや、正確に言うと、ラジオで聞いていたので、「ユーカク老人ホーム」と言っていたものを、他に語意のあてがなかったので「遊廓老人ホーム」と書いたのだが、これであっているのだかどうか。

伸衛門は、実際に「遊廓老人ホーム」という長尺の落語を創作しているのか、ただ、洒落で言っただけなのか、気になるところだ。
そして、本当にあるのだとしたら、遊郭と老人ホームという、およそ結びつきにくいものを語る噺というのはどんなものなのか、現在あるにしても将来できるにしても聞いてみたいものだ。

もしまったくただの洒落なのだったら、今日限りで忘れてしまおう。

◆五代目鈴々舎馬風「楽屋外伝」(NHKラジオ第一『真打ち共演』)。
東京渋谷NHK放送センターCR505スタジオ、令和5(2023)年11月5日収録(11月11日OA)。

◆『笑点』若手大喜利:林家木久扇(司会)/蝶花楼桃花・柳亭小痴楽・立川晴の輔・林家つる子・鈴々舎馬るこ※座布団運び:林家けい木(日本テレビ『笑点』第2885回)。
後楽園ホール、令和5(2023)年11月12日OA。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2885回)。
後楽園ホール、令和5(2023)年11月12日OA。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る