たま「地獄八景亡者戯」★落語

□本日落語四席。
◆柳亭小痴楽「写真の仇討ち」(NHK総合『立川志らくの演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和5(2023)年12月10日OA。

◆笑福亭たま「地獄八景亡者戯」(ABCラジオ『神戸新開地・喜楽館ＡＷＡＲＤ２０２３決勝』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年12月3日※生放送(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館ＡＷＡＲＤ２０２３」決勝)。
上演時間約二十分。「地獄八景亡者戯」というと、桂米朝とか桂枝雀とかの絶賛された高座を記憶する者にとってみると、上方落語屈指の大ネタという認識かもしれないが、今回たまが解説してくれたように、本来旅ネタはどこでも切ることのできる手軽なものだったというのがよくわかった。

だから、切りどころがあちらこちらにあって、寄席などで掛けるにはとても好都合なネタだったのだという。
今回、たまは、「地獄八景亡者戯」の本線をなぞりながら、今年死んだ坂本龍一や谷村新司や池田大作や、あらゆるジャンルをフュージョンで登場させて一席を構成していた。やはりたまは才人である。

喜楽館ＡＷＡＲＤ２０２３で優勝したのは桂雀太だが、もし自分が投票するならたまかなと思わせる高座だった。次回は投票に参加してみようかな。

◆八代目柳亭小燕枝「一目上がり」(NHKラジオ第一『真打ち共演』)。
北海道乙部町民会館、令和5(2023)年11月17日収録※12月9日OA。

◆『笑点』大喜利：春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2889回)。
日テレ麹町スタジオ、令和5(2023)年12月10日OA。