竹林亭白房

雀太「行き倒れ」★落語

□本日落語三席。
◆九代目林家正蔵「刀屋」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和4(2022)年8月26日(第650回「TBS落語研究会」)。

◆桂雀太「行き倒れ」(ABCラジオ『神戸新開地・喜楽館AWARD2023決勝』)。
神戸新開地喜楽館、令和5(2023)年12月3日※生放送(マルエスpresents「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」決勝)。
東京落語「粗忽長屋」である。近年、上方の落語家によっても、多くこれが演じられるようになってきた。雀太のこの一席も、2020年6月にMBS『らくごのお時間』で演ったのを聞いた。ただし、このときは「粗忽長屋」として演目を出していた。ただし、今回は「粗忽長屋」でなく「行き倒れ」。

残念ながら、2020年に演じた雀太の一席と、今回の高座に何か違いがあるのかどうかわからない。ただ、演じた当人的には何か意味があるのだろう。できたらそれを知りたいものである。
そもそも「粗忽」という言葉は、上方であまり使っていなかったもののように思うが、それと関係するだろうか。

いずれにしても、雀太は、この「行き倒れ」によって、「神戸新開地・喜楽館AWARD2023」で優勝を果した。まだ、笑福亭鉄瓶と笑福亭たまの高座は聞いてないのだが、客席のウケは、ここまでに聞いた二人(桂佐ん吉・笑福亭風喬)よりは、圧倒的に良かったというのはわかる。
なにぶん、この賞レースは、審査員がいるわけでなく、すべて観客と視聴者の投票で決定するというシステムになっているのが特徴だ。

落げは、通常の「粗忽長屋」と同じだが、「抱いている私はいったい……」として切っていた。「誰だろう」というひと言をカット。余韻を残したかたちである。まあ、良いかもしれない。

◆『笑点』女流大喜利:三遊亭好楽(司会)/金原亭杏寿・春風亭一花・鈴々舎美馬・蝶花楼桃花・古今亭雛菊・三遊亭遊かり※立川談洲(座布団運び)(BS日テレ『笑点』特大号第479回)。
深川江戸資料館、令和5(2023)年12月5日OA。
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