□本日落語二席。
◆三遊亭伊織「鍬潟」(寄席チャンネル『鮮 あざやか』)。
東京日暮里サニーホール・コンサートサロン、令和6(2024)年5月25日(三遊亭伊織独演会第四回「ぶつかり稽古」)。
これは珍しい噺だ。自分の経験としては五代目桂文枝でしか聴いたことがない。内容は関取をあつかったものなので、伊織の師匠三遊亭歌武蔵がきっと演るのだろう。自分はたまたま聴いたことがないだけだ。ただ、歌武蔵自身もめったに掛けないネタなのかもしれない。
伊織は、一席のなかで、関取の名を呼ぶ件(くだり)で、「かぶぞう、キャバクラ、森武蔵」と連呼していた。「かぶぞう」「キャバクラ」は、師匠歌武蔵が、自分の名を読み違えられることがあるとよく高座で言っているヴァリエーションである。そして、「森武蔵」は、歌武蔵が関取時代に名のっていた四股名である。観客席の反応は微妙だった。歌武蔵ファンや落語マニアならわかったのだろうが。
また、関取が嫌になって洗濯へ行ってきますと言って相撲部屋を出奔したつがいたというクスグリも、たぶん歌武蔵のことなのだろう。師匠愛を感じさせる一席である。
◆柳家花緑「笠碁」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京有楽町よみうりホール、令和6(2024)年9月7日(映画『男はつらいよ』公開55周年記念公演「落語とトークと寅次郎リター ンズ!」)。
◆三遊亭伊織「鍬潟」(寄席チャンネル『鮮 あざやか』)。
東京日暮里サニーホール・コンサートサロン、令和6(2024)年5月25日(三遊亭伊織独演会第四回「ぶつかり稽古」)。
これは珍しい噺だ。自分の経験としては五代目桂文枝でしか聴いたことがない。内容は関取をあつかったものなので、伊織の師匠三遊亭歌武蔵がきっと演るのだろう。自分はたまたま聴いたことがないだけだ。ただ、歌武蔵自身もめったに掛けないネタなのかもしれない。
伊織は、一席のなかで、関取の名を呼ぶ件(くだり)で、「かぶぞう、キャバクラ、森武蔵」と連呼していた。「かぶぞう」「キャバクラ」は、師匠歌武蔵が、自分の名を読み違えられることがあるとよく高座で言っているヴァリエーションである。そして、「森武蔵」は、歌武蔵が関取時代に名のっていた四股名である。観客席の反応は微妙だった。歌武蔵ファンや落語マニアならわかったのだろうが。
また、関取が嫌になって洗濯へ行ってきますと言って相撲部屋を出奔したつがいたというクスグリも、たぶん歌武蔵のことなのだろう。師匠愛を感じさせる一席である。
◆柳家花緑「笠碁」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京有楽町よみうりホール、令和6(2024)年9月7日(映画『男はつらいよ』公開55周年記念公演「落語とトークと寅次郎リター ンズ!」)。