竹林亭白房

文珍「後生鰻」★落語

□本日落語二席。
◆桂文珍「後生鰻」(NHK総合『桂文珍の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和6(2024)年9月15日OA。
上方の落語家で「後生鰻」という演題として演ったのを聴いたのは、過去に七代目笑福亭松喬(当時三喬)のみである。あと、「後生鰻」と同内容の上方落語として「淀川」と題するものがあるが、これは桂米裕と笑福亭風喬で聴いたことがある。なお、「後生鰻」と「淀川」の先後関係はわからない。

ある商家の旦那が仏教の殺生戒を厳格に守り過ぎるために、滑稽な(そして落げは凄惨に)噺となるものだが、文珍は、この旦那が殺生戒だけでなく、法話を聞きに行くたびに五戒にこだわり過ぎるという偏執な性格をていねいに描いていた。だから、この殺生戒の前には妄語戒にもふれて、愚直なまでに嘘をつかないために、滑稽なふるまいをする旦那を語って、本筋へのアプローチとしていた。十二三分程度の高座だったろうか、この短さでここまで構成されていたのはみごとである。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・立川晴の輔・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2926回)。
日本テレビ麹町スタジオ、、令和6(2024)年9月15日OA。
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