□本日落語一席。
◆桂小鯛「お血脈」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和6(2024)年6月6日収録(第446回「NHK上方落語の会」)。
マクラで小鯛は珍しい噺を披露すると言って「お血脈」を紹介した。しかし、自分としてはさほど珍しいと感じないのは、東京の落語家でよく聴くからだろう。小鯛は上方の落語界では珍しいという意味で言ったのだろうか。
確かに、上方では、多くの落語家によって上演されてはいない。しかし、露の団姫がよくこれを演じていて、そのせいか上方でもさほどめずらしいとは感じていない。
『増補 落語事典』によれば、上方では「骨寄せ」「善光寺骨寄せ」と言って演じられていたらしく、現在の「お血脈」と内容が同じなのかどうかだが、この「骨寄せ」「善光寺骨寄せ」として上演されるのなら、確かにかなり珍しい(自分は一度も聴いたことがない)。
本編よりも、小鯛はマクラのなかで、いくつかの聴いたことが小噺を紹介していて、これは珍しくおもしろかった。これは自作なのだろうか、それともどこかから拾ってきたものか。思うに、上方には、マクラで珍しい小噺を紹介する落語家は多い。古くは桂枝雀だが、当代でも、笑福亭たまや桂春若などがいる。これは、東京の落語家にはあまり見られない特徴だ。
「お血脈」は、通常地語りとして演じられるが、小鯛はふつうの落語ネタのように演じていた。
◆桂小鯛「お血脈」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和6(2024)年6月6日収録(第446回「NHK上方落語の会」)。
マクラで小鯛は珍しい噺を披露すると言って「お血脈」を紹介した。しかし、自分としてはさほど珍しいと感じないのは、東京の落語家でよく聴くからだろう。小鯛は上方の落語界では珍しいという意味で言ったのだろうか。
確かに、上方では、多くの落語家によって上演されてはいない。しかし、露の団姫がよくこれを演じていて、そのせいか上方でもさほどめずらしいとは感じていない。
『増補 落語事典』によれば、上方では「骨寄せ」「善光寺骨寄せ」と言って演じられていたらしく、現在の「お血脈」と内容が同じなのかどうかだが、この「骨寄せ」「善光寺骨寄せ」として上演されるのなら、確かにかなり珍しい(自分は一度も聴いたことがない)。
本編よりも、小鯛はマクラのなかで、いくつかの聴いたことが小噺を紹介していて、これは珍しくおもしろかった。これは自作なのだろうか、それともどこかから拾ってきたものか。思うに、上方には、マクラで珍しい小噺を紹介する落語家は多い。古くは桂枝雀だが、当代でも、笑福亭たまや桂春若などがいる。これは、東京の落語家にはあまり見られない特徴だ。
「お血脈」は、通常地語りとして演じられるが、小鯛はふつうの落語ネタのように演じていた。