竹林亭白房

兼好「千両みかん」★落語

□本日落語一席。
◆三遊亭兼好「千両みかん」(テレ朝チャンネル2『桂雀々×三遊亭兼好のGINZA SIXで落語でごじゃる』)。
GINZA SIX内観世能楽堂、令和2(2020)年8月22日OA※無観客。
この噺のラストは、落げと言えるのかどうかわからぬが、番頭が残ったみかんの三袋を持って、どこかに逐電してしまったというものである。たとえば、五代目古今亭志ん生は「三袋のみかんを持って、番頭、夜逃げしたってえ言います」であり、柳家小三治だと「番頭、みかん三袋持っていなくなりました」である。演者によって、多少の文言はかわるけれども、いずれもここは地語り。

兼好は、ここを、旦那が丁稚の定吉を呼んで、「番頭さんを見かけないけど……」と問いかけると、定吉が「番頭さんは、みかん三袋持ってどっか行っちゃいました」として落げていた。
最後を地語りにせず、登場人物の台詞として終えたのは、どういう意図があったのだろう。ちょっと考えてみたけれど、よくわからなかった。もっと真剣に考えてみよう。

また、番頭が暖簾分けをしたときに、旦那からもらえる支度金は「せいぜい十両くらい」としていたが、なんだか少ないのではという気がした。ふつうここは三十両とか五十両ではなかったかと。
暖簾分けなるものの実際はどうだったのだろう。これも気になるところである。
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