□本日落語一席。
◆山遊亭金太郎「宇治の柴舟」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
池袋演芸場、平成30(2018)年7月6日(2018年池袋演芸場7月上席)。
めずらしい噺である。今までに聞いたのは、三代目桂春團治、二代目桂春蝶、桂梅團治。春團治一門ばかりだ。しかも、三代目と春蝶の音源は、昭和50年代のもの。梅團治の高座が比較的近く2017年。今や絶滅危惧種の落語か。
患った若旦那のもとへ、邸の出入りの職人熊五郎がその理由を聞き出し云々というのは、「崇徳院」「千両みかん」「擬宝珠」など、いくつかあるネタの亜種とでも言うべきものか。そして、やはりこの手の落語なら、「崇徳院」か「千両みかん」が王道なんだろう。そういった経緯から、「宇治の柴舟」は演じられなくなっていったと推察されるが何如。
江戸から明治にかけての上方落語家である桂文屋の作と言う。文屋は、他に「阿弥陀池」「いらち俥」の作者でもある。こちらの二席は今もよく演じられる手柄の作だろうが、「宇治の柴舟」はあまり成功したとは言えない作だったか。
◆山遊亭金太郎「宇治の柴舟」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
池袋演芸場、平成30(2018)年7月6日(2018年池袋演芸場7月上席)。
めずらしい噺である。今までに聞いたのは、三代目桂春團治、二代目桂春蝶、桂梅團治。春團治一門ばかりだ。しかも、三代目と春蝶の音源は、昭和50年代のもの。梅團治の高座が比較的近く2017年。今や絶滅危惧種の落語か。
患った若旦那のもとへ、邸の出入りの職人熊五郎がその理由を聞き出し云々というのは、「崇徳院」「千両みかん」「擬宝珠」など、いくつかあるネタの亜種とでも言うべきものか。そして、やはりこの手の落語なら、「崇徳院」か「千両みかん」が王道なんだろう。そういった経緯から、「宇治の柴舟」は演じられなくなっていったと推察されるが何如。
江戸から明治にかけての上方落語家である桂文屋の作と言う。文屋は、他に「阿弥陀池」「いらち俥」の作者でもある。こちらの二席は今もよく演じられる手柄の作だろうが、「宇治の柴舟」はあまり成功したとは言えない作だったか。