□本日落語一席。
◆立川談四楼「井戸の茶碗」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京渋谷NHK放送センター内スタジオ、令和4(2022)年2月11日収録。
紙屑屋が、はじめ千代田卜斎のところへ呼ばれたとき、紙屑を買ってもったそのついでに仏像も引きとってもらうという過程をすっとばして、端から卜斎は仏像を買ってもらうのが目的で紙屑屋を呼んだという筋で、談四楼は演じていた。また、この際、紙屑屋がいったん預かって売れたら儲けを折半という体裁もやめて、とにかく200文で買いあげるということで演じていた。
なるほど。談四楼は別に時間を縮約しようとしてこの構成にしたわけではあるまい。つまり、紙屑商いのついでの仏像云々も、儲け折半云々も、この噺の本質的展開からすればむだな要素だと判断したのだろう。
確かにそれはそのとおりだと思われた。ただ、この型の追随者ははたして出るだろうか。もし、何人か追随する落語家がいて、それがまた後進に伝われば、もしかしたらこれがスタンダードになるかもしれないが。
◆立川談四楼「井戸の茶碗」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京渋谷NHK放送センター内スタジオ、令和4(2022)年2月11日収録。
紙屑屋が、はじめ千代田卜斎のところへ呼ばれたとき、紙屑を買ってもったそのついでに仏像も引きとってもらうという過程をすっとばして、端から卜斎は仏像を買ってもらうのが目的で紙屑屋を呼んだという筋で、談四楼は演じていた。また、この際、紙屑屋がいったん預かって売れたら儲けを折半という体裁もやめて、とにかく200文で買いあげるということで演じていた。
なるほど。談四楼は別に時間を縮約しようとしてこの構成にしたわけではあるまい。つまり、紙屑商いのついでの仏像云々も、儲け折半云々も、この噺の本質的展開からすればむだな要素だと判断したのだろう。
確かにそれはそのとおりだと思われた。ただ、この型の追随者ははたして出るだろうか。もし、何人か追随する落語家がいて、それがまた後進に伝われば、もしかしたらこれがスタンダードになるかもしれないが。