竹林亭白房

わさび「たらちね」★落語

□本日落語一席。
◆柳家わさび「たらちね」(NHK総合『桂文枝の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和2(2020)年1月20日収録(4月19日OA)。
最近のテレビ番組などは、ちょっと前に収録された公演など、いつのものかというのがテロップで出てくることになっている。これは、観客の入れた収録だが、コロナ禍が喧伝される前(緊急事態以前)のものですよとアピールしているためと思われる。マニアにはこうやって公演情報がわかるのがありがたいものだが、世間的には、こういった処置についてどうも違和感があるところは否めない。まあ、この話はやめとこうか。

ところで、標題とはまったく別の話で恐縮、今日は、たまたまなのだが、正月に録ってあって見ていなかった『笑点』の特番で、綾瀬はるかが林家木久扇に教わって落語をやるという企画コーナーがあって、なんとそれが「たらちね」だったのである。しかも、それを五分に短縮したヴァージョンで演じるという。

綾瀬はるかには、その企画を知らされたのが、演じる舞台がある前日ということで、木久扇が一度稽古つけたきりで、あとは当日ぶっつけ本番というものだった。
まあ、そんなには完成度の高い落語ではなかったが、それなりにとてもおもしろかった。器量良しで言葉がていねいだという清女を、本物の清楚な美女が演じると、感情移入も一入である。いやあ、眼福眼福。

ちなみに、女優が演じる落語というのは、以前南沢奈央が「雛鍔」を演じたものを見て以来二度めだ。比較としてはっきり言えば、南沢のほうが数段できが良かったが、こちらは何日か稽古する期間があったからかなと思われる。
綾瀬はるかは、一席終えて、もう一度やりたいと言っていたが、ある程度稽古する時間があれば、きっともっと良い「たらちね」になるだろう。しかも、そのときは五分とかでなくて、フルヴァージョンでやったものを見てみたいものだ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る