NHK大河ドラマ『光る君へ』の初回がOAされた。視聴率は前作の『どうする家康』を下まわり最低だったそうだ(そもそも広告収入のないNHKがなぜ視聴率を取るのかわからんが)。この視聴率の低下は、ドラマの内容と完全に相関しているのだろうかという疑問がある。
従来のように、リアルタイムでその番組を見ている数値を取っている数字が視聴率だとすると、今後、毎年毎年定点観測で視聴率を取り続けていけば、基本的には下がる傾向にあって当然なのでは?
というのは、時代が進めば進むほど、固定受像機のテレビでコンテンツを享受するというやりかたが少なくなっていくだろうからである。時間になったからテレビの前に座って、さあ今から見るぞという人はどれだけいるものか。
昔から言われているのは、録画して見る人の存在だが、それ以上に今は配信で見るという人もかなり多いはず。
だから、視聴率が低いぞということを公にするのは、むしろ逆効果で、初回を見なかった人で、これから見てもよいかもかもしれないと思っている人のモチベーションを下げることになるはずだ。つまり、見てもおもしろくないよということを喧伝しているようなものではないか。
個人的にはおもしろいと見た。もちろんドラマなので脚色部分もある。とくに、紫式部の幼少期など、ほとんど資料がないに等しいから、いきおいそこは創作になる。
紫式部の母を藤原摂関家の子息道兼が殺害したというのはその一例。そこは許容範囲だと思うが、非難する人の声は聞えてきそうだ。今後も、こういった創作は随所に挿入されるのだろう。古典を生業としている自分としては楽しみである。
□本日落語一席。
◆立川生志「幇間腹」(WOWOWライブ『日本最大の落語フェス『博多天神落語まつり』2023其の参)。
FFGホール、令和5(2023)年11月3日(第17回「博多天神落語まつり」※古典落語の福袋)。
従来のように、リアルタイムでその番組を見ている数値を取っている数字が視聴率だとすると、今後、毎年毎年定点観測で視聴率を取り続けていけば、基本的には下がる傾向にあって当然なのでは?
というのは、時代が進めば進むほど、固定受像機のテレビでコンテンツを享受するというやりかたが少なくなっていくだろうからである。時間になったからテレビの前に座って、さあ今から見るぞという人はどれだけいるものか。
昔から言われているのは、録画して見る人の存在だが、それ以上に今は配信で見るという人もかなり多いはず。
だから、視聴率が低いぞということを公にするのは、むしろ逆効果で、初回を見なかった人で、これから見てもよいかもかもしれないと思っている人のモチベーションを下げることになるはずだ。つまり、見てもおもしろくないよということを喧伝しているようなものではないか。
個人的にはおもしろいと見た。もちろんドラマなので脚色部分もある。とくに、紫式部の幼少期など、ほとんど資料がないに等しいから、いきおいそこは創作になる。
紫式部の母を藤原摂関家の子息道兼が殺害したというのはその一例。そこは許容範囲だと思うが、非難する人の声は聞えてきそうだ。今後も、こういった創作は随所に挿入されるのだろう。古典を生業としている自分としては楽しみである。
□本日落語一席。
◆立川生志「幇間腹」(WOWOWライブ『日本最大の落語フェス『博多天神落語まつり』2023其の参)。
FFGホール、令和5(2023)年11月3日(第17回「博多天神落語まつり」※古典落語の福袋)。