「サンデー俳句王」(『サンデー毎日』21/6/27)★俳句

本日は『サンデー毎日』発売日。「サンデー俳句王」で入選があった。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

○睡蓮やそのひとときの逢瀬かな
(『サンデー毎日』2021/6/27号「サンデー俳句王」※兼題「睡蓮」/佳作/川上弘美選)。

睡蓮は、未の刻(午後二時ころ)に咲いて(実際にはもうすこし早いらしいが)、夕方には閉じるという性質から、未草とも呼ばれます。したがって、その時間帯の逢瀬を指して「そのひととき」と詠みました。妄想ですが、昼間の逢瀬なので世をしのぶ男女を思いうかべたものです。
個人的な体験に即した解釈を言えば、もうすこし異なることになりますが、まあ、ろくでもないことはあまり語らないようにしましょう。

□本日落語一席。
◆六代目柳家小さん「真二つ」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和3(2021)年4月11日収録。