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えんじゃけん

奥日光ハイキング(その3)

雷が鳴ったり、雨で歩きにくくなったり・・・
しかし、とにかく進むしかありません!

黙々と進みます。
のぼりの道がまだまだ結構ありまして、
私がいつものように遅れ気味になると、後輩は待ってくれました。
足音で私の距離を測っているのか、私が遅れ気味になると、
決まってちらっと少し後ろを振り向いて、看板を見るふりや、
風景を見るふりをして待っていてくれるんですよね。
相棒が行っていたけど、私(遅い人)を気にしながら登るのは、
ペースが乱れて結構苦しいらしい。
でも、後輩はそれに対して一度も愚痴ったこともなく、
嫌な顔をするでもなく、だからって恩着せがましく待っている
わけでもなく・・・特に「大丈夫ですか?」と声をかけるるけでもなく、
その度合いが心地いいっていうんでしょうか、
気をつかわせないというんでしょうか、
だから一緒に山に行けるんだよなぁと思える瞬間です。

ずいぶん、歩くと硫黄のにおいがしてきました。
湯元温泉に到着です!



12時ごろスタートで17時ごろに宿につきました。
ちなみに上の写真は宿ではありません。
ここらいったい、温泉が湧き出ていて、その源泉の上にそれぞれの旅館が、
小屋というか屋根をつけている感じの場所です。

宿につくと、まず、荷物を下ろして晩御飯を食べに行こうということに
なりました。
しかし、宿の周りを歩いたのですが、食べ物やさんはなく、
旅館もかねてやっている一般向けの食堂は「17時までです」と
言われる始末・・・。これは困ったぞということで、
一旦宿に戻り、そこの人に食事をする場所はないかとたずねると、
この時間帯はもうないとのことでした。
中禅寺湖あたりまで戻らないとないとのことだったんですが、
そんな元気はなく、困っていると、
「もし、カレーなんかでよければおつくりしますよ」と宿の人。
それは助かる!ということで、カレーを作ってもらうことに。
「今は予約のお客様でいっぱいですので、
19時くらいにいらしてくだい」と宿の人。
「分かりました」ということで、私たちは宿についている温泉に
先に入ることにしました。

私は風呂に入るまで気づかなかったのですが、後輩は指輪を
はめていたらしく、温泉につけたままつかると、色が変わったらしく、
はずして更衣室におきに行きました。
「彼氏からの?とか聞くほうがいいのかなぁ・・・」
と思いつつ、結局は聞かずにいました。
右手薬指だし、その可能性高いですよね。
後輩は戻ってきてしばらくつかっていたものの、
すぐにのぼせて「先に出てます」と出て行きました。
私は露天風呂が気持ちよくってぼんやりつかってたのですが、
部屋の鍵を私が持っていることを思い出して、私も出ました。
後輩はもう着替えていて、「水を飲んできます」と外に
出て行きました。私も慌てて着替えたのですが、
後輩が戻ってきてもまだ髪がかわいてなかったので、
「先に戻ってて」と鍵を渡し、先に帰ってもらいました。

部屋に戻るとしばらく畳の上でお互いゴロゴロしながら、
明日のことを話したり、たわいのないことを話してました。
リラックスしている後輩はさらにかわいいんですよね。
後輩は昼間と夜とでは雰囲気が変わるんですよね。
なんでなんだろうなぁと思いつつも、よく分からないなぁと
思ってみました。
そのうちに19時になったので、下に下りてカレーを食べました。
スープとサラダまでついていました。
美味しかったです。
後輩のお皿はカレーなのに、とっても奇麗に食べていて、
すごいなぁと感心しました。

食事を終えると部屋に戻りました。
歯を磨こうと思うと、後輩も一緒に磨き始めました。
一緒に磨き始める人は初めてだなぁと少しびっくりしました。
「よし、今日は歯磨き粉をつけてみよう」と後輩。
なんでも普段はつけないんだそうです。
そして、後輩は歯ブラシに歯磨き粉をつけると部屋に戻って
行きました。
「○○さんは洗面台の前で歯を磨く人なんですか?」と後輩。
「一応、泡がたれてもいけないので」
「私はうろうろしながら磨くんですよ」
「そうなんだ」
歯磨きを終えて部屋に戻ると、後輩はまだ歯磨きをしながら、
テレビを見ていました。
丁寧に磨いているんだなぁと思いました。
そして、しばらくすると、洗面台に後輩は行きました。

その隙に、机の上のごみを片付けようと思って机の上を見ると、
机の上にあったお菓子の包装紙が後輩のは奇麗にたたんであって、
私のはもちろん、ひろげっぱなしなんだけど、
そんなところにも好感を持ったのでした。
なんかね、やることが品がいいんですよ、後輩。
私も気を遣っているつもりだけど、ここまで徹底はできてないなぁと
思ったのでした。(はい、全然できてません)

あ、そうだそうだ。
反応に困ったこととして、非常食ってことで、カロリーメイトを
持って行ったんですよ。
「私はフルーツ味が一番好き」という話をしたら、
後輩にしては珍しく声が大で、はじめは聞き取れなかったのですが、
「気が合いますね!」と連呼してたようで。
なんでも、カロリーメイトのフルーツが好きって人に今まで会った
ことがなかったらしく・・・とっても感動してたのですが、
どう反応していいのか分からず、目を合わせれずおどおどしていた
私なのでした。(汗)
「本当に気が合うね!」とかさらっと返したらよかったんですよね、きっと。

後輩が洗面台から戻ってくると、一緒に机をよけて、布団を敷いて、
寝る準備をしました。
まだ8時だったんですけど、消灯して寝る事にしました。
後輩は今日の山は最初から最後まで熊が出ないかビクビクしてたそうです。
私は途中から忘れてました。(汗)
さ、明日も沢山歩くので、・・・ということで、就寝です。


その4につづく
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