今日は1998年にあった和歌山毒物カレー事件について。
多分、今回の魔女三人の一人である林さんのモデルはこの
カレー事件で騒がれた林眞須美さんであろうと思われるからです。
この事件について調べていると意外なことがいろいろと分かってきました。
お芝居の感想とは少し脱線するところがありますので、
あらかじめお断りしておきます。
林夫妻も自分たちの欲のために保険金詐欺で手を汚した人たち。
マクベス夫妻に似ています。
小ネタですが、事件当時、ワイドショーでは林眞須美さんがミキハウスの
Tシャツを着て、報道陣にホースで水をかけていたらしいです。
ミキハウスの方から会社のイメージが下がると訴えがあったらしく、
その映像がテレビで流れるときには、そのミキハウスの文字のところに
モザイクがかけられるようになったとか・・・。
はい、メタル・マクベスではミキハウスに似ているけどよく見ると
「ミキ『マ』ウス」の真っ赤なトレーナー着ています。
そして、さらにとっても小ネタなんですけど、
眞須美さんは結婚する前は痩せていてチャーミングな女性だったらしい。
林Bさんを思い出しますね。
彼女の半生については以下のHPを参考にどうぞ。
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news2/curry/hannsei.html
この事件、今も裁判が続いているんですね。
死刑判決が何度も眞須美さんには下されたわけですが、
その死刑判決がなんともいい加減な判決なんだそうです。
「林眞須美さんを支援する会」というHPを発見しました。
http://enzai.org/masumi_hayashi/top.html
この事件は、いくつか疑問もあります。
・決定的な物証はなく状況証拠しかないこと。
・検察は、被告が「激高」してカレー鍋に毒を入れたとしていますが、激高した様子は確認されていないこと。
・犯罪心理学的には、保険金詐欺のような知能犯罪と無差別殺人を狙った毒カレー事件のような粗暴犯罪を、同一の犯人が起こすことは珍しいこと。
難しい事件なんですね。
ずっともめていたなんて知らなかった。
あとですね、犯罪心理学のページのカレー事件のところに
書かれてあったことで興味のあった文章を抜き出しておきますと、
「殺意を持っている人に実際に殺人を犯させるにはどうしたらよいか。
それは、だれもその人に話しかけないことだ。」
これは、犯罪心理一般の話で書かれているようなかかれ方でした。
これは本当に一般的論なんでしょうかね。
なぜ、無視することが殺人に結びつくのか詳しくは書かれていませんでしたが、
最後のマクベスはまさに上のような感じだったのかなぁと思います。
次第に相手にされなくなったマクベスは、
自分にとって忠誠心を感じないもの、不利になると思うものは、
容赦なく殺していこうとしたもんね。
以下は、カレー事件に関わる犯罪心理学で気になる
文章がかかれてあったので、メモとして以下に載せておきます。
マクベスも以下の心の癖に対して客観的(或いは冷静)になれず、
罪をどんどん犯してしまった人なんだろうなぁ。
■心の癖(心の傾向)
心の中の矛盾を減らそうとする働きを、心理学では「認知的不協和理論」(※1)で説明するんだそうです。
人間として持っている、このような「心の癖」(心理的傾向)は、悪いことというわけではありません。そのおかげで、普段の生活をスムーズにしていくことができます。でも、間違いが生まれることもあります。
「心の癖」を完全に直すのは、ほとんど不可能です。しかし、私たち自身が、どのような心の癖を持っているのかを知っておくことは大切といえるでしょう。
(※1)「認知的不協和理論」とは?
人は自分の考えに都合のいい情報を集めたり、そういう集会に参加したりして、自分の考えをより確固たるものにする傾向があるんだそうです。
このようなわけで、人はなかなか自分の意見を変えようとしないわけです。
誰かに対して、いったん良いイメージを持てば、その人の良い点が見えてくるらしく、悪いイメージを持てば、悪い点が見えてくるらしい。「良い人」(とあなたが感じている人)に、こんにちはとあいさつをしたのに、返事がなかった。こんなとき人は、「あ、聞こえなかったのかな?」と思いませんか?
ところが、「悪い人」(とあなたが感じている人)の場合、あいさつをしたのに返事がないとなると、「無視された!」と感じませんか?「返事がなかった」と言う情報を自分の中のその人のイメージと矛盾しないように、自分なりに解釈してしまうというわけです。
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