なんでまた五島列島?と聞かれるんだけど、
以前に、NHKのスタジオに遊びに行ったときに、
たまたま五島列島の教会の写真展をしていたんですよね。
それがすごく綺麗で・・・!
それで、その教会たちを見に行きたいなぁと思ったのでした。
教会「たち」と書いたのは、五島列島はとにかく小さな教会が
あちこちにあるんですよね。
そこで今日は撮ってきた写真の中で福江島の教会を少し紹介。
1.堂崎教会
堂崎教会
赤レンガ造りの綺麗な教会です。
明治12年(1879)、禁教令解除後の五島における最初の教会と
して設立。キリシタン復活の拠点として、小ヴァチカン的な
役割を果たしてきた。
海の近く(入り江)に建っています。
海の水は透明度が高く、魚はもちろんですが、
イカの赤ちゃんも泳いでました。
2.水ノ浦教会
「水ノ浦教会」
創立明治13年(1880)。現在の天主堂は昭和13年(1938)に完成したもので、
木造教会堂として最大の規模を誇る。
明治期にキリシタンが迫害を受ける舞台となった。
天主堂からさらに坂道を登ったところには、キリシタン牢跡の
記念碑が立ち、殉教の悲劇を伝えている。
牢屋に監禁されたキリシタンは、厳寒の牢屋でも着物一枚、
食事はおにぎり一個しか許されなかった。
概観も美しいが、中からみるステンドグラスも美しい。
3.楠原教会
「楠原教会」
水ノ浦の信徒が捕らえられた後、ここ楠原でも弾圧がはじまり、
33人が牢屋に入れられ拷問を受けたという。
迫害をくぐりぬけた信者らはそれから30年もの間、こつこつと
貯蓄を増やして土地を買い、明治44年(1911)に教会を設立。
大正元年(1912)に現在の赤レンガ造りの重厚な教会堂を建てたらしい。
近くには、復元された牢屋跡もある。
レンガをしっかりと積み上げた造りになている。
中正面の様子
天井の造りが複雑であるが、美しい。
4.三井楽教会
「三井楽教会」
別名「岳教会」。
明治13年(1880)の創立で、コンクリート造り平屋根のモダンな
現聖堂は昭和46年に完成したもの。
正面にモザイクがされているのだが、これ、近寄ってみると
びっくりすることがある。
なんと、お皿や湯のみまでモザイクの一部として
埋め込まれているのだ。
中の様子。
上からぶら下がっている電球が綺麗だった。
こんな丸い電球がたくさんぶらさがった教会は初めてみた。
電気がついている状態でも見てみたかった。
5.貝津教会
「貝津教会」
白壁で木造瓦葺き。大正12年(1923)に当時、40戸の信徒らに
より創設。翌年に現在の聖堂が造られた。老朽化したため、
昭和37年(1962)に増改築された。
この教会は色とりどりのステンドグラスの
美しいことでも有名。
近寄ると分かるのですが、枠は金属ではなくすべて木です。
器用ですよね。
もっと近寄ると、老朽化のせいか、
木が割れてりまっている様子が分かります。
6.井持浦教会
「井持浦教会」(すんごい逆光!)
明治32年(1899)に日本で初めて造られた「ルルドの洞窟」があり、
信仰の聖地として全国から巡礼団が訪れる教会。
ルルドとは、南フランスの町の名前。1858年、その地の洞窟で
聖母マリアが少女ベルナデッタの前に現れるとともに、
洞窟前に湧き出た霊泉で難病が治るなどの奇跡が起きたといわれる。
その後、世界各地でこの洞窟を模倣しマリア像を収めたルルドが
造られるようになった。
井持浦のルルドは五島各地の信者が石を持ち寄って造り、
本場ルルドの奇跡の泉から取り寄せた霊水が、洞窟脇の泉に注がれた。
これがそのルルドです。
もう少しアップでも撮ってくればよかったなぁ。
この洞窟に立つマリア像も南仏ルルドからもたらされたものだという。
ルルドの前は小さな広場になっていて、
ベンチが並んでいました。
かなり余談ですけど、ルルドの下が水が流れるように溝に
なっているんですけど、そこにカニがいました。
ものすごい赤いカニ。茹でたのではないか?っていうくらい。
7、8cmはありました。
福江にはまだまだ他にも教会がありますが、
私たちが回ったのはこの6つです。
これを回る間に、教会以外の福江の見所も回りました。
高浜海岸や大瀬崎や鬼岳や・・・。
それについては別の機会にまた紹介したいと思います。
翌日は船に乗って五島列島の中通島へと向かいました。
そこでの教会めぐりはまた次回。
お楽しみに!(?!)
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