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えんじゃけん

倉戸山(奥多摩)

今日で一人山登りも5回目です。
前回は中級の山「大岳山」にチャレンジしたのですが、
死にそうだったので、今日はレベルを下げて初級の山を登りました。
ガイドブックには「ハイキング感覚でいける」と書いてあったのですが、
ハイキングとは思えなかったです。(汗)
大岳山と比べれば、疲労具合が全く重くなかったのですが・・・。
まぁ、それはこの後おいおいに話していきます。

まずは、ホリデー快速で、奥多摩駅までいきました。
そして、西東京バスの奥多摩湖方面のバスに乗り換えます。


倉戸駅で降ります。
バスは立ち客が出るくらい大人数だったのに、
この駅で降りたのは私だけ・・・。
不安が横切りましたが、本を再度確認してれっつゴー!


倉戸駅の近くにトンネルがあるのですが、そのトンネル手前の
左に曲がった道を歩いていきます。


道左手には奥多摩湖が広がっています。

しばらく歩いていると、左斜め上に行く案内がでてきます。


左斜めに登る道を歩いていくと、また案内が出てきます。


右上の看板が見えますか?


看板を正面から見るとこんな感じ。

しばらく歩いていると、温泉神社が見えてきます。
いちおう、お参りをしましたが、
なんとなく寂れた雰囲気がかもしだされていました。
常時管理する人がいないのかなぁ?


お参りも済んだし!と張り切って登るぞ!!と気合を入れながら
歩いていると、なんと、下のような張り紙が!!


熊出没?・・・今だ熊よけの鈴を買ってない私・・・。
もういい加減買わないとなぁと思いました。
一瞬引き返そうか・・・とも思ったけれども、登ることに。
ですので、耳をかなり澄まし、且つ、あたりをよく見渡しながら
登りを再開しました。


道はあんまり人が歩いているような気配はなく・・・。
踏まれてない新しい落ち葉が落ちていたり、
道もどれが道なのか、少しあいまいで・・・。
初級の山なのに分かりにくい・・・と思いながら歩いていってました。


しばらく歩いていると、木の皮が最近がむげたような木を発見!
ある本に、木に熊のひっかき傷があって、それが新しいものだと、
その近くに熊がいると思っていい・・・と書いてあったので、
びくびくしながら、木に近寄ってよくみました。
すると、ひっかき傷はどこにも見当たらなかったので、
単に木の皮が自然とむげたんだなと安心しました。


不明瞭な道はまだまだ続きます。
頂上はいつなんだ?熊は大丈夫か?
後からも、向かいからも人は一人もいません。


すると、こんなつるし看板が・・・。
遭難事故が多いの?
初級の山といっていいのだろうか・・・。

このつるし看板を過ぎるとすぐ頂上でした。


頂上その1

倉戸山の頂上は木に囲まれているので、
見晴らしいいとはいえない頂上です。
けど、平らな広い面が結構あって気持ちいい場所ではあります。
しかし、いつ、熊が出るか分からないので、
その広い頂上のど真ん中でお昼を食べることにしました。
お昼はコンビニのおにぎり2こです。
リュックに入れておくと大抵おにぎりが変形するんですけど、
その変形したおにぎりにかぶりつく瞬間、とっても幸せだし、
おいしいんですよね!
シーチキンと梅をいつも買うんですけど、今日は間違って、
梅ではなく梅おかかを買ってしまってたようで。
けれど、不幸中の幸いっていうか、その梅おかかすごくおいしかったんです。
次回も是非あれば買おうと思ったのでした。
だって、梅も食べれておかかも食べれるなんて、
すごいお得じゃないですか?相性もいいし・・・!!


頂上その2
ところどころに木が倒れているのですが、
それもいい感じです。


さて、下りです。
写真では分かりづらいでしょうか、かなり急な斜面です。
体感45度はあります。
実際は30度前後なんでしょうが・・・。
とにかく降りるのが大変で、熊のことなんて頭からぶっとんでました。

しかし、しばらくすると、「ザザック、ザザック、ザザック・・・」
という足音のような音が聞こえてきました。
それと同時に熊よけ鈴の音も。
草刈でもしているのかな・・・と思っていると、
自分が歩いている道の少し先に野生の鹿が横切りました。
頭と首しか見えませんでしたが、綺麗でした。
どうやら、「ザザック」というのは鹿が枯葉の上を走る音だったみたいです。
鹿の姿はあっという間に見えなくなりました。
しばらくすると、今度は熊すずの音が近づいてきて、
後ろを振り向くと黒い大きな犬が・・・。
首輪には熊鈴とアンテナのようなものがついていました。
猟犬のようでした。


からまれたらどうしよう・・・とドキドキしてました。
犬は道にしゃがむとおしっこをしました。
こっちはかわらずドキドキしています。
用を足すとこちらに向かって歩いてくるじゃないですか!
あぁ、やばい!!と思っていると、犬は私の横を素通りし、
鹿が降りていったほうへ下っていきました。
そして遠吠えをしていました。
飼い主に知らせているんでしょうか?
よく訓練された犬のようでよかったです。

珍しいものがみれたなぁといい気分で山を下ってました。
すると不思議な看板。


何の境界の目標なんだろう?
考えてみたけど、意味不明でした。

それからしばらく下ると、また熊鈴の音が。
ひとつじゃありません。
複数の音がします。2,3個はする。
もしかして、今から上ってくるハイカーは人たちだろうか?
今日、初の人だ!!と喜んでいるのもつかの間。
私の目の前に現れたのは、猟犬3匹でした。
そして、私を見つけるなり私を取り囲みワンワンと吠え立てました。
絶体絶命じゃんと思いながらも動揺を見せないようにしました。
そして、背中を見せないようにしました。
犬たちは後方を気にしながら吠えている様子でした。
飼い主が近くにいるのだろうと予想できました。
犬は近寄ってきてはあとづさりして、襲ってくる様子はありませんでした。
しばらくすると犬を呼ぶ声がしました。
犬たちは一斉に山を下っていきました。
戻ってくる気配がなかったので、下り始めると、
しばらくして先ほどの三匹をリードにつないでいる人に会いました。
背中には銃をもっていました。
ハンターのようです。
謝ってくれたものの、訓練の足りない犬を野放しにしてほしくないなぁと
思いました。


下山がほぼすみ、あと少しで車道ってところにあった看板です。
本当、気をつけてほしいです。
ハイキング道と狩りをしていい場所ってくっきり分けれないんですかね?
危ないなぁと思ったのでした。
車道に出ると、すぐに「女の湯」バス停がありました。
しかし、待ち時間が40分もあったので、次の駅まで歩きました。
次の駅「湯場」についても30分はあったのですが、車道が狭く歩くのが
危険だったので、そのバス停で待つことにしました。
目の前には奥多摩湖が広がっていました。


奥多摩湖


今回は奥多摩駅から約徒歩10分のところにある温泉、
もえぎの湯に行ってきました。
露天風呂もあり、ご休憩所もあり、よかったです。
とにかく汗かいていたのでそれがすっきりしました。



風呂からあがると、また奥多摩駅まで徒歩で。
駅周辺には沢山のつばめが電線にとまていました。


奥多摩駅です。
なんだかおしゃれな感じですよね。
帰りもホリデー快速で帰ることができました。


んで、今日のしめってことで、高田馬場で途中下車をして、
「ぶぶか」によってきました。
頼んだのはもちろん「油そば」!
にんにくをたんまりいれて食べました。
おいしかったです。

次回は山仲間と中級の山にチャレンジ予定です。


<おまけ>

奥多摩駅付近の商店にはこの「大売出し」ののぼりが
どの店にもたてられていて、ちょっと不思議な風景です。
なんかあってないっていうか・・・。
静かな町並みなのに、この旗だけ浮いてるかんじです。


店頭にこんなチラシを発見。
どうやらお店同士の組合で相談してこののぼりを立てているようです。
中元大売出しって名目なんですね。
いわゆるサマーバーゲンって感じでしょうか?
ってなことで、今、奥多摩は中元大売出しですよ!!

コメント一覧

Unknown
愛すべき人ですね。なんだかあったかい気持ちになりました。感謝!合掌!
ゲン
スゴイ体験でしたね
クマの情報を知りたくて倉戸山を調べていました。08年に登山家の山野井さんが襲われた山なんですよね。それにしても、目の前を鹿が横切ったり、鈴をつけた狩猟犬にあったり、私も山が好きで行きますが、そんな体験したことがありません。人柄がしのばれる文章は面白いです。失礼ながら何度も笑わさせていただきました。これからも読ませていただきます。
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