Karl Bohmの指揮で“Beethovenの田園”を聴く

爽やかな秋空の日、今日のような湿気べったりの日、季節に関わらず何気に聴きたくなる作品がある。
Karl Bohm指揮ウィーン・フィルでBeethovenの“交響曲第6番・田園”がそうだ。

たゆたゆとした流れに身を任せる、自然と体が左右に揺れる。
そんな出来の作品、ザラにあるもんじゃない。
第一楽章から名演を予感させる兆し、楽章が進むに連れ予感は確信に変わる。数多の指揮者が挑んだ同曲、私の中でBohm版ほど再生回数の多い作品も珍しい。
原作者のBeethovenも恐らく「うーむ、これはこれで良いんでないかい」とつぶやいていることだろう。
これはやはり“名盤”なのだ。