福岡タワーとの対話

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モーツアルトの「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」第3楽章を聴き比べる(その3)

2016年12月29日 10時09分04秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月29日木曜日、天候曇り時々晴れ。午前10時現在時外気温6℃湿度91%、西の風3m/s。
年末年始の休みに入って二日目、昨夜来の雨が降ったり止んだり。
数日前から例年並みの冷え込んできて、遠くに観る脊振山系北壁は雪模様だ。

さてモーツアルトのピアノ協奏曲K.488聴き比べ、今日は三人の女性ピアニストにお出で頂いた。


Mozart: Piano Concerto #23 In A, K 488 - 3. Allegro Assai
Ingrid Haebler; Witold Rowicki: London Symphony Orchestra
ピアノ:イングリット・ヘブラー
指揮:ヴィトルド・ロヴィツキ
管弦楽:ロンドン交響楽団
【録音】1965年

このペースが良いな。
そう感じさせる夜もある。
今夜がそうだ。
1926生まれのヘブラー、40歳前後の演奏のようで。

「モーツァルト演奏家といわれるピアニストはかなりいるが、イングリッド・ヘブラーほど、
その主要レパートリーをモーツァルトに特化して演奏をし続けているピアニストは稀であるといえよう。
ヘブラーは決してモーツァルトしか演奏しないわけではない。
しかし他のピアニストに比べれば圧倒的にモーツァルトが多いことは事実である。
1960年代の半ばから後半にかけての時期、すなわち40歳前後の時期に、
モーツァルトのピアソナタ及びピアノ協奏曲の全集を録音した」(Wiki)とあるように、
ヘブラー=モーツアルトという印象が強い(と言うか、ヘブラーのピアノで他の作曲家の作品を聴く機会がなかった)

尖りのない、冬の夜のストーブの温もりに似た
丸みを帯びたピアノのタッチが、心地良い。
録音は決して新しくない(1965年)が、彼女のピアノは新鮮味さえ漂わせる。
演奏時の年齢は40歳前後、まさに気力・体力横溢の時期でもあったろう。

印象に残るピアノだ。




Mitsuko Uchida; Jeffrey Tate: English Chamber Orchestra
ピアノ:内田光子
指揮:ジェフリー・テイト
管弦楽:イギリス室内管弦楽団
録音:1985年10月~1990年2月

ハイペースでキレのあるピアノなんですが、温もりを感じますね。
過去歴は錚々たるもので、日本人にこんなすごい人がいると思うと何やら誇らしくなります。
最新録音に内田女史弾き振りによるモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。
伴奏クリーヴランド管弦楽団を、機会あれば是非聴いてみたい。



Alicia De Larrocha; Colin Davis: English Chamber Orchestra
ピアノ:アリシア・デ・ラローチャ
指揮:コリン・デイヴィス
管弦楽:イギリス室内管弦楽団
Recorded: July 18-19, 1991, at Warford Town Hall, England

1923年生まれのラローチャ68歳、1927年生まれのデイヴィス64歳時の録音。
ひとつひとつ丁寧なピアノタッチは、好感持てます。
コリン・デイヴィスの指揮、伴奏はイギリス室内管弦楽団。前出の内田女史のときと同じ管弦楽である。
ラローチャのピアノタッチが、次第に激しくなっていくようで。
激しさの中で、愉しんでいるような。
そこを衒いのない伴奏でバックアップする、デイヴィス指揮の管弦楽。
両者良い仕事をしてます。



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