皆さま
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します!!
さて今週も始まりました、お忙しい皆様の代わりに、
今抑えておきたい映画・音楽・小説などを、
自腹でみて、勝手に紹介するコーナー『今週のよいしょ』
※コミュニケーションの一環でお送りさせていただきます。
また過去の「よいしょ」をまとめてみました。
お暇な時にどうぞよろしければ!!
<よいしょアーカイブ>
https://blog.goo.ne.jp/
今週のよいしょはゴールデングローブ賞にもノミネートされました
日本では全く知られていないAppleTV+『セヴェランス』編
※松竹作品じゃなくて、すみません!
<あらすじ>
マーク・スカウトはルーモン産業という企業で勤勉に働いていた。 いつものオフィスの建物に向かい、
いつものエレベーターに乗り、 いつものデスクでパソコンに向き合う。
同僚たちとの付き合いも悪くはない。そして、 マークは真面目な仕事ぶりを認められ、
昇進して新人研修を任せられることになる。 今日からやってきた新入社員はまだ状況が掴めていないようだった 。
確かに無理もない。ここは少し特殊だから…。
「セヴェランス」は、現代巨大企業のありかたと、 そこではたらく労働者を問う最新SFドラマです。
”セヴェランス”とは、「分離」「切断」を意味しており、 主人公が働く会社の社員はみな、
脳に手術を受け、会社人格とプライベート人格を完全に分離し、
公私の記憶を相互に参照できない状態になっています。
<ひとの人格・性格はどのように決まるのか?>
このドラマで問われていることは、
「人格というものは、 記憶によって規定されているのではないのか」ということです。
本作の登場人物たちは、手術を受け、
会社人格とプライベート人格が切り離されているため、
会社の外にいるときは、 自分が何の仕事をしてるすらもわかりません。
次第に、 外の自分や会社の自分がとった行動や選択に対し疑問を持つように なります。
会社の自分も家でくつろぐ自分も同じ自分自身はずなのに、
「本当の自分とはどちらなのか、、、」と。
昨年公開の松竹作品「ある男」とも共通するテーマですね。
「ある男」では、分人主義という考え方が登場します。
「分人主義」とは、対人関係ごと、環境ごとに分化した、異なる人 格のことです。
中心に一つだけ「本当の自分」を認めるのではなく、それら複数の 人格すべてを「本当の自分」だと捉えます
日々、インターネットやSNSと切っても切れない関係における私 たちにとって、
「自分とは何か」を考えることが、 全世界的にホットなテーマなのかなと感じました。
また、巨大テック企業を諷刺し、 アイロニー的に描いている作品が、
世界最大のテック企業であるApple社のオリジナル作品として 、
発表されていることが大変興味深いですね。
Appleの社員さんも仕事中の記憶はセヴェランス(分離) されてるのかしら、、、?
<2022年はAppleTV+の年だった?>
結論からお伝えすると2022年はAppleTV+
去年の3月には「コーダCODA」
(日本はGAGAさんが買いましたが、 世界的にはAppleTV+の配信作品です)
TVシリーズの「パチンコ」「ブラックバード」、
映画では「その道のむこうに」、
ドキュメンタリーは「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」 など、
22年のAppleTV+ には素晴らしい作品が本当に多かったです。
下記、私の22年のTVシリーズの個人ランキングですが、
AppleTV+の作品が2作品入っています。
NETFLIXやディズニー+だけでなく、
AppleTV+もとても力をつけてきているなあと感じました。
ただ、日本に宣伝の部門がおそらく無いので、
良い作品もまったく知られていないというのが現状です( 宣伝って大事なんだなあ。)
今後、どのように展開していくのか注目ですね!
◆2022年TVシリーズトップ10
1.ハウスオブドラゴン S1 (HBO MAX)
2.サクセッション S3(HBO MAX)
3.ザ・ベア S1(邦題: 一流シェフの
ファミリーレストラン )(Disney +)
4.セヴェランス S1(AppleTV)
5.ユーフォリア S2 (HBO MAX)
6.ストレンジャーシングス S4(Netflix)
7.TOKYO VICE S1(HBO MAX)
8.パチンコ S1(AppleTV)
9.アトランタ S3(Hulu)
10.エルピス -希望、あるいは災い-(フジテレビ)
そんな感じでした。
次回も宜しくお願い致します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます