川口雄大の「よいしょ」

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<孤狼の血>第8回【今週のよいしょ】令和の仁義なき戦い!白石和彌監督『孤狼の血』編

2023-01-06 | 日記

皆さま

お疲れ様です。

 

さて今週も始まりました、お忙しい皆様の代わりに、

今抑えておきたい映画・音楽・小説などを、

自腹でみて、勝手に紹介するコーナー『今週のよいしょをお送りさせていただきます。

※コミュニケーションの一環でお送りさせていただきます。

 

今回は白石和彌監督『孤狼の血』でございます!

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予告:https://www.youtube.com/watch?v=uvF0NWMxhLk

※松竹映画でなくすみません。

 

 

【あらすじ】

3年前に暴力組織の抗争に巻き込まれ殺害されたマル暴の刑事・大上の後を継ぎ、

広島の裏社会を治める刑事・日岡(松坂桃李)。
しかし、刑務所から出所した“ある男”の登場によって、その危うい秩序が崩れていく…。
やくざの抗争、警察組織の闇、マスコミによるリーク、身内に迫る魔の手、
そして圧倒的“悪魔”=上林(鈴木亮平)の存在によって、
日岡は絶体絶命の窮地に追い込まれる…!

 

 

よいしょポイント】

本作、完全に松坂桃李と鈴木亮平のラブストーリーでした。
既にご覧になった方は、頷いてくださると思うんが、、、。
 
物語がススメにつれ、鈴木亮平演じる上林の暴走が止まりません。
文字通り悪魔です。怖すぎて、東映ヤクザ映画の中でも屈指だと思います。
 
しかし、実は上林は強すぎるが故に、
自分の暴走すら止めれない哀れなモンスターになってしまっているのではないでしょうか。
誰かに、止めてもらいたい気持ちがどこかにあるんではないでしょうか。
その荒ぶる気持ちを唯一鎮めることが、できるのが1匹狼の日岡(松坂桃李)です。
ラストの二人きりのシークエンスは日本映画史に残るラブシーンだと私は思いました。
二人が目線を交わすところなんか、色っぽくて最高でした、
 
あと、個人的にはスタイリング素晴らしかったです。
松坂桃李さんの無精髭、鈴木亮平さんの特徴的な耳を印象つけるテクノカット(もう見た目も完全な悪魔です、、、)
昭和64年の特徴的な衣装など、細部まできちんとコントロールされていました。
 
 
【追悼◇千葉真一さんに寄せて】
本作、『孤狼の血』は70年代東映ヤクザ映画のオマージュとして作られています。
上林(鈴木亮平)は仁義なき戦い-広島死闘編-の千葉真一演じる大友勝利がモデルだと思います。
奇しくも公開前日にお亡くなりになりました。
しかし、東映ヤクザ映画の魂は本作『孤狼の血』に受け継がれていると思います。
ご冥福をお祈りいたします。
 
そんな感じでした。
また来週も宜しくお願い致します。
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