私の整理整頓はこれかも

写真家の石内都さんの作品の中には
故人の遺品を撮影したものがあるのだそうです。
ご自身のお母様のと絵本画家のいわさきちひろさんのです。
TVでちらりと
いわさきちひろさんの遺品を撮影しているところを見ました。
照明や三脚を使わず
自然光の元で手持ちで撮影するのだそうです。

子が成人した頃から 少しづつ考えている事があります。
整理整頓。
自分自身の整理整頓です。
言う程大袈裟な事ではないんですけど
モノであふれかえっている身の回りを
少しづつスッキリさせていきたいなと思っているのです。
“断捨離”
“ときめくものを手元に”
理屈はわかるのですが判断がついてこない場合もあって･･･
結局 心の方の整理整頓や成長が足りてないのかなぁ
なんてところに行きついちゃったりしてね。

今回ちらりと見たこのTV番組で
愛用品にその人が見えるような気がして
遺品としてはずかしくないものっていう観点もアリかな
なんて ふと頭に浮かびました。

自分自身を堂々と生きるために必要なものを身の回りに。
私が遺したものを
こういうものが好きだったみたいだね とか
もしかして こんなこだわりがあったのかなぁ とか
お手入れしたり磨いたりしながら大切に使っていたんだなぁ
ってみてもらえるのもうれしいかも、という考え方。
（実際は 物は物、さっさと処分してもらっていいんですけどね）
整理整頓にやっと現実味が出てきた気がします。

終活的な事というよりも
整理整頓のできている生活をめざして、
今後の生き方として、
ずーっと頭の中にある事になるんだろうなぁ。
自分に対してはずかしくない生き方･･･

日常的にこんな事考えているけど
まだ 一応40代ですからね。
明日 お誕生日をむかえますけどまだ2年も40代。
人並みな寿命ならば 先はもうしばらくあります。
これまで、義父上 義母上を見送ってきました。
特に義母上には 生活の手助けをしながら
1番近くで人の年の取り方のひとつを見せてもらいました。

石内都さんの作品を通して
これからの生き方のスタンスというのでしょうかね、
もや～っとしてぼやけていたあたりが
少し具体的になったように感じます。
遺品そのものとも違って石内都さんのお写真だから
こんな風に感じとったのではないかと思っています。
もちろん 勝手な私の感性です
私が求めていたんでしょうね、きっと。

TVでみただけとはいえ
こんなに大きなヒントをもらえるなんて
こういう出会いもなかなかないものです。