自分は関西の生まれ育ち。
東北地方にはあまり馴染みがない。
その歴史についても殆ど知らない。
熊谷達也という作家がいる。
宮城県の出身。
東北や北海道の作品が多い。
以前「荒蝦夷」を読んだ。
奈良時代、東北から見る全国統一。
その視点は新鮮で衝撃的だった。
今回「我は景祐」を読んだ。
東北から見る明治維新。
やはり、その視点は新鮮だった。
歴史は勝者によって書かれる。
後世の自分らはそれを歴史と学ぶ。
しかし違う視点の物語もあるのだ。
小説としての出来はよく判らない。
タイトルや帯広告に違和感もある。
でも物語に心は揺さぶられる。