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聴刻堂日乗

「いつか深い穴に落ちるまで」

「いつか深い穴に落ちるまで」。
山野辺太郎。

初めての作家さんだ。
文藝賞の受賞作らしい。

どんなお話だろう。
楽しみに読み始めた。

読み易い。
ストレスなく、すいすい読める。

読み終わった。
面白かった・・・のか?

好感は持てる。
話の筋も理解できる。
しかし、いったい何の話なんだ?

日本の社会のパロディだろうか?
それにしては風刺っぽくない。

バカ真面目がおかしいって話か?
それにしては笑いの回数は少ない。

とても薄味。
この薄味がいま好まれる味なのか。

人間関係も社会との接点も仕事も。
真面目に向き合うが関わりは希薄。

この希薄さが心地良いのかもね。

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