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聴刻堂日乗

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
を観た。

2023年公開の日本アニメ映画。
監督は古賀豪。
脚本は吉野弘幸。

面白かった。

水木しげる生誕100周年の記念作
品。原作は水木しげるになるが、
本作は水木の描いてなかった、
鬼太郎誕生以前の鬼太郎の父母の
物語。オリジナルストーリーだ。

時代設定は昭和31年。
戦争の記憶も、旧いムラやイエの
風習も残しつつ、戦後の復興から
経済の成長発展の新しい時代へと
向かおうとする日本。

そうか、あの頃はまだ辛うじて
妖怪も棲んでいたのだな。

と言うか、妖怪や幽霊の物語には
あの時代を描く必要があったのだ。
現代で妖怪を描くとしたら、どう
しても電脳空間やAI、ロボット等
の話になるだろう。"Gohst in 
the Shell"、攻殻機動隊の世界だ。

ある時代描いて見せるというのは、
文学的な創造行為で、それに成功
してると言って良いだろう。

そして、70年近い年月を経た現在
は、当時の夢を叶えることはでき
たのか?と問いかけもする。

現在も、当時と同じように新しい
時代に向かおうとする分岐点かも、
とふと思った。

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