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聴刻堂日乗

厄介な荷物

親が遺してくれるもの。
必ずしも良いものばかりでない。
中には厄介なものもある。

先週、弁護士事務所に相談に行った。
日ごろ弁護士さんとのお付合いは無い。
税理士の先生に紹介してもらった。

事情を説明して助言をもらった。
助言に従って内容証明の郵便を送る。
この後、交渉のステージになって、
どこかで決着させることになるだろう。

大概のことは会社の仕事で経験した。
弁護士も、内容証明も、交渉も。
さらには警察、マスコミまで。

おかげで、まあ、うろたえずに済む。
何とかなるだろう、とも思える。
面倒臭いんだけれどね。

老父は、大学の先生だった。
大学の外に出たこと無く世間知らず。
だから放ったらかしにしてたんだろう。

親父を見て大学に残るのを止めた。
就職して世の中に出ようと思った。
その判断はやはり良かったんやろな。

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