川上未映子の「黄色い家」。
切ないクライム・ノベルだった。
懸命に生きようとしてままならぬ。
貧乏は哀しい。
特に子供の貧乏は哀しい。
自分でできることが殆ど無い。
そもそも親や家庭を選べない。
そこでの不幸は次々に連鎖する。
どんどん抜け出せなくなっていく。
子供の貧乏は親の問題やないわな。
社会で解決せなあかん問題や。
親任せは見捨てるのと同じやしな。
小説と直接関係ない考えが浮かぶ。
所得減税のバラ撒きなんかせんと。
子ども食堂とか学校無償化とか。
子供の支援に直結させな。
親のパチンコ代に消えてしもたら
特殊詐欺の受け子も無くならへん。
本の紹介にはクライム・サスペンス
なんてあるけど、むしろ社会小説と
言う方が相応しい。
題名を見た時には、貴志祐介の
「黒い家」をオマージュしたホラー
かと思った。ホラーではなかった
けど、怖い小説かもしれない。