原田マハの「おいしい水」という
本を読んだ。
図書館の書架で偶々手に取った。
この本、外見が良かったのだ。
暖色系の不思議な空気感の表紙。
B6版の薄手のハードカバー。
短編一話くらいの文字数。
絵本とも思えるような豊かな挿絵。
画は伊庭靖子という人。
近接写真のような油彩画。
焦点はやや緩めに、光を描く。
この挿絵に魅かれて借りたのだ。
原田マハの物語。
ちょっと切ない恋物語。
舞台は神戸。目に浮かぶ風景。
関西弁のやりとりがじんと沁みる。
知らなかったよ。
伊庭靖子さんという画家も。
この本が神戸の話だということも。
神戸に詳しい原田マハさんが実は
関学に通ってたことも。
本の外見をきっかけに、こうした
出会いがあってもええんとちゃう
かな。