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聴刻堂日乗

「最後の講義 完全版 大林宣彦」

「最後の講義 完全版 大林宣彦」
を読んだ。

2020年に放映されたNHKの
「最後の講義」を書籍化したもの。
「映画とは"フィロソフィー"」と
いう副題が付いている。

大林監督は1938年生れ。
2016年に肺がんで3カ月の余命
宣告を受けた。その後も映画を撮
り続け4年。その言葉には虚飾は
なく、伝えたいという切実な思い
が感じられた。

映画とはフィロソフィーだと言う。
世界に対してどういう考え方を持
つべきか。それを学び、自覚させ
てくれるものだと言う。

難しいフィロソフィーを判り易く
伝え、風化させないようエンター
テイメントにしているのだと言う。

単なるエンターテイメントとして
楽しむのでなく、背後にあるフィ
ロソフィーを感じ取ることが大事
だと言う。

大林監督は自身の戦争体験から、
一貫して「戦争は嫌だ」という事
をフィロソフィーに映画を作って
きたらしい。

映画を観ることは、単なる鑑賞を
超えて「体験」になる。新しい体
験は人間の世界観を変えるとも。

そうか。今夜もまた新しい体験を
心して重ねるとしよう。

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