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聴刻堂日乗

映画「AKIRA」

映画「AKIRA」を観た。

1988年の日本アニメ映画。
監督・脚本は大友克之。
制作会社は東京ムービー新社。

日本アニメの世界的人気の先駆け。
古典的な名作だが、35年以上経た
現在でも観てて面白い。

第三次世界大戦の新型爆弾で壊滅
したが、30年を経て復興しつつ
あるネオ東京。バイクを飛ばし、
敵対グループと抗争する若者達。
反政府ゲリラとアーミーの衝突。
念力の超能力を持つ、アーミーの
実験体。老人の顔をした幼児達。
中でも強大な力を持つ"アキラ"と
いう名の存在。若者達の一人が、
同じ超能力を持つようになり・・・。

ひたすらにスタイリッシュさを
追究しているようにも見える。
登場人物達の闘いには正義も悪も
無い。アーミーも、反政府側も。
バイオレンスやグロテスクな描写
もあるが、それもスタイリッシュ
さの一要素に過ぎないかのよう。

だからこそ、国境を越えて多くの
人気を博したのかもしれない。
意味や概念を伝えるものではなく、
スタイルを感じるものだから。

スピーディで、やや虚無的で、
破壊的にエネルギッシュ。そんな
若者はいつの時代でも、どこの国
でも、カッコいい。

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