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聴刻堂日乗

「水中の哲学者たち」(永井玲衣)

「水中の哲学者たち」(永井玲衣)
を読んだ。

初めての著者。
書店のPOPで知った。

どんな本か知らずに読み始めた。
最初はポエムかと思った。短い文
で心の内が綴られている。読み進
めるうちにエッセイだと判った。

エッセイはその人ならではの切口
がないと平凡になる。著者の場合、
それは哲学のようだ。大学で哲学
を研究し、巷で哲学対話のファシ
リテーターをやったりするらしい。

この人の文章、好きだな。難しい
専門用語などを使わない。平易な
言葉で、しかし感覚的にではなく、
筋道を立てた考え解り易く伝えよ
うとする。だから譬えが多くなる。
この譬えが面白い。

サンドウィッチマンやナイツの漫
才を見て思うらしい。世界はボケ
で、哲学はツッコミだと。理不尽
で意味不明な世界に対して、哲学
は「なんでやねん!」「どうゆう
ことだよ!」とツッコミを入れ続
けるものだと言う。
なるほど。

ね、面白いでしょ。

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