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聴刻堂日乗

映画「誰も知らない」

「誰も知らない」を観た。
是枝裕和監督の映画。

事前にあまり情報を仕入れず。
丸腰、手ぶらで映画に向かった。

観た後に自分に残ったもの。
感情としてはモヤモヤとした不安。
この状態がいつまで続くのだろう。

周りの大人の関心の薄さ。
悪意は無いし僅かな善意すらある。
それがますます薄情に思えてくる。

その後、この映画について知った。

モチーフは実際に起こったこと。
1988年の巣鴨子供置き去り事件。
経緯は映画よりも陰惨なようだ。

子供が可哀そうに流れないように。
怒りや憎しみに短絡しないように。
そんな風に作られた映画と思った。

2004年のカンヌ国際映画祭で。
史上最年少の主演男優賞を獲得。
その他国内外で多く受賞した。

受賞に関して是枝監督は、
スガシカオとの対談の中で、
「予想外でした」と語っていた。

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