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聴刻堂日乗

北方三国志を読み終えて

北方謙三の「三国志」全13巻。
一気読みに近いペースで読み終えた。

読み始めたのは二月の初め。
ロシアのウクライナ侵攻の前だった。

延々と続く、戦の物語。
この時期に読むのはしんどかった。

劉備、関羽、張飛、諸葛孔明。
本来は主人公となる蜀の英雄たち。

だが侵略戦を繰り返す姿に嫌悪感ばかり。
天下統一の志も傍迷惑な頑迷さに思える。

半年前なら無邪気に楽しめただろう。
もはや楽しめる物語ではなくなった。

戦乱の世を捨て山奥に隠棲した馬超。
馬超の記述で物語が終わったのが救いだ。

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