くろさん亭、おかわり

カカノムモノ~心の澱が禍にならないうちに・・

澱、という言葉があります。

澱(おり)とは、底に沈んだカス。

ワインでよく言われますが、人間の心の中の澱はといいますと

すっきりと吐き出されないで、かすのようにして積もりたまるもの。

          

ええ、毎日少しずつつもりたまる澱の自覚はあります。

ふとした瞬間に、あ、今積もった、と思ったり・・。

澱の重さに心も折れそうになることもあります。

そんな時に見つけた一冊の文庫本。

それがこれ「カカノムモノ」

          

「神様の御用人」の作者浅葉なつさんの新作。

ええ、最初は作者のお名前で買いました。

でも、御用人とはまったく違うダークな世界観のおはなし。

ヒトが抱える負の感情が凝り固まってできた濁り「大禍津日神」。

それを喰らい、浄化するのが「加加呑ム者(カカノムモノ)」という存在。

海の女神が、人間に憧れた魚に与えた呪いの成れの果てです。

主人公の碧が当代のカカノムモノ。

ほっこりとした御用人とは反対の雰囲気ですが、とにかく引き込めれるように読んだ一冊。

明るい読後感ではなかったけど、次の巻が気になる展開。

          

でもねぇ。

「大禍津日神」、まちがいなく、私の心のなかに育っているとおもう今日この頃。

気を付けなくっちゃ、ね。

コメント一覧

くろさん
みきたろうさんへ
これ、シャクヤクじゃなくってバラなんですよ。
おもしろいでしょ?

カカノムモノは、ちょっと(かなり!?)ダークです。ちょっと深夜アニメでありそうな感じかも。
そして、二巻目に続く謎があってですね・・読み続けることになりそうです。
みきたろう
わー綺麗な大輪の花、シャクヤク?
おお!浅葉なつさんの新作ですか、
神様の御用人すごく好きです教えて下さって
ほんとに良かったです

こちらはまた少し違う感じなのですね
読んでみよー
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