梅雨ですものね、雨が降るのはしかたがない、
今降ってもらわないと困るし。
日曜日は完全休業ということにして、本を読むことに♪
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図書館で借りてきた本。
黒川裕子さんの『ケモノたちがはしる道』
ヤングアダルト向けの本ですが、新刊の棚にあったので出会えました。
都会っ子の千里は、ゲームやおしゃれに夢中の今どき中1女子。
(表紙イラストの雰囲気がそのまま、かな?)
母の「熊本のジジさまのところへ行って、ケモノを獲ってみない?」
との一言で熊本に行くことになり・・・という物語。
熊本が舞台というだけで選んだ本でしたが、これがなかなかおもしろく
一気読み!
最初のイノシシの湯引きシーンから罠のしかけかたなどの、狩猟の現場は
きちんと取材をされているのがわかります。
おまけに、ベテランの方々が使う熊本弁の数々。
(モッコス男子の描き方も◎!)
作者の黒川さんが大阪出身とは思えないくらいです。
わな猟と獲物、解体と肉、命と死と少女のゆらぎをめぐる物語。
ヤングアダルトだけではなく、むしろ大人にも読んでほしい本です。
千里のお母さんとジジ様のスピンオフも読んでみたい。
まちがいなく、ユニークな物語になるに違いないから。
『ケモノたちがはしる道』(静山社)
黒川 裕子著