わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

お茶の味~南部鉄瓶とくらす~

2005-08-30 19:01:30 | くらしのエッセンス
一目ぼれしてから、しばらく待った。
お値段もよかったし、なんたってやかんはそうそうこわれるものじゃない。
が、ほうろうの、みてくれだけの品につくづく嫌気がさして、引越しを機に買い替えた。
それから十年。
まず重い。いちいち水を切って乾燥させなければさびる。
持ち手は熱いし、ふたも押さえるとなれば、両手で布巾を使っての作業となる。
しばらくは家族のめんどくさいという不平もあったが、慣れてしまえば手順のひとつ。
わが家には、使うたび乾したりふいたりの道具が多く、ただ頻度からいえば包丁の次か。
楽してた分、反動も大きかったということでしょう。
鉄分吸収とか、お茶の味がよくなるとか、買うときにはいろいろとメリットを数えましたが、どうなのでしょうね。
むしろ、そんな細かいことはどうでもよくなるくらい、求心力のある鉄瓶だというのが、実感でしょうか。
やっかいな家族のまんなかで、びくともせずに存在を主張する。
可笑しくなるくらい、わが家にぴったりのキャラです。

購入は、den。 Tel (045)701-2012



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