ものを処分するのってたいへんです。
買う買わないなら、縁のありなしで諦められるのに
すでにあるものは、
思い切るだけではすみません。
片付けたはずのに、気になって仕方なくなる。
それは、こちら側の欲ではなくて、
あちら側に堆積された 時間のせいかもしれません。
いったんは、処分の段ボールに入った羽織でした。
土壇場で 途中下車してきました。
いったんは、うちにきました。
けど、目的地は、ここではないような。
帰りたがってるんだな。
歳月を洗い流して、解いたきれは、
そう望んでいるようでした。
ひとさまのものを縫える腕ではないのですが・・・・・
仕方がない。
大柄な模様は、置く位置が限られます。
バラの花は、裏地に糸がわたっていません。
黒の地は、とろけるように柔らかくなっています。
袖があったほうが布への負担がすくないので、
また前回と同じ三枚はぎ。
スリットをいれて、今風の流行で後ろを長めにしておきました。
背の一つ紋は、できたらあわせたかったのですが、
縫い代を狭くすると、丸まってアイロンが必要になります。
ふしぎな背守りのようになりました。
金駒縫いかと思いましたが、違いました。
よくある、芥子縫いでもありません。
フランス刺繍のアウトラインステッチに似ている気がします。
ひょっとしたら。
これのせいだったのかもしれませんね。
なりましたね。
長めのチュニックというか、スモックがわりに羽織っていただければいいなと思っています。
シルバーとピンクのバラが印象的ですよね。
布が足りず、バイヤスを5回もはいだので、かんじんの衿ぐりがいまいちです。。。。。