わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

ふわっと風のような更紗

2018-09-02 11:40:23 | おうちふく =元キモノ=

届いたときは、ふつうの長着でした。
で、解いてみると、裁断が違う。

たぶん羽織だった。と、思うのですが、
まったく気取らせない仕立ての技に驚くばかりです。

そして、初めからこの柄ではなくて、
端縫いし、染め替えられていました。
華やかな熨斗目地模様の綸子に、
ながく着られるよう、
花唐草のパターンをのせたのでしょう。

地目は詰んでいて、しかも微妙に伸縮する。
丈は足りない。
でも、更紗の流れは、活かしたい。

結果、後ろ身頃の上ではいで、裾の縫い代も足す。
袖は、半幅部分を三枚つなぐ。
という解決法をとりました。
すらっとミシンをかけられないので、ぜんぶしつけをかけました。

趣味だから。
こんなことができるんだって思いました。
信じられないくらい、時間かかりましたもん。



できあがってすぐ、お友達のコンサートに着ていきました。
途中、別の友人に会ったので、
「これ、できたて」
といったら、きものっぽくないと驚いていました。
エスニックだって。
そうですね、更紗ですもんね。

なんども仕立て替えられた更紗のワンピースは
かるく、さらっとして
春秋のおでかけに重宝しそうです。


3,800円+230円
購入したのは、2007年9月2日。
ちょうど、11年前ですね。
松本市からやってきました。


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