わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

ケータイぽしぇっと

2011-05-20 11:44:20 | クラルテひろば
震災当日、首都圏では「連絡が取れない」事態に直面しました。

停電で電車も電話も止まり、携帯も発信規制がかかりました。
目の前にいる人以外、安否の確認が取れません。

友人の話ですが、呼び出し音は鳴っているのに電話に出ない。
まさか、倒壊したのか。親は?
と不安が黒雲のように沸き起こり、鉄路に沿って必死に歩くこと数時間。
ようやく実家の屋根がみえたときには、心底安堵したと言ってました。
そんな思いをされた方がたくさんいらしたのではと思います。

備えあれば憂いなし。
あまり知られていなかった災害伝言板の練習をしましたが、
さて、そこでなによりネックとなったのは、ケータイの携帯しわすれでした。


あの日、お孫さんと外出されていて電車が止まり、4時間以上も歩いて帰宅という経験をされた柚豆さま。
機種はDoCoMoでしたから、所持されていればメールで安否を連絡できたかもしれません。

そこで、いつもケータイを携帯できる、「ケータイぽしぇっと」をつくったらどうかというはなしになりました。(ときどき、思いはするのです。なんのレッスンだったか・・・)

ネックストラップは市販もされていますが、首に負担がかかります。
そこで、長めのコードで幼稚園掛け。
重量も緩和され、胸元の違和感もなくなります。

翌週うかがうと、すでに試作品が出来上がっていました。



これを使い始めてから、家のなかで、「どこに置いたっけ?」がめっきり減ったとのこと。
わたしもほしいという周囲の声に、続々作成、愛用されているそうです。




素材はきものを解いた布(画像はシルク)、芯で厚みをつけて補強してあります。
角はまるぅくカットされ、やわらかなあたりが女性向ですね。


このぽしぇっとの売り上げ(一個千円)は、被災地へ全額寄付されるとのことです。
柄はほかにもありますが、持込の生地でもつくっていただけるそうです。
(材料費はもともと持ち出しなので、値段はかわりません)

興味がおありの方は、レッスンの際におたずねください。
遠方の方は、下記メールフォームよりお問い合わせください。
ご連絡させていただきます。

めーる
 


すこし、余震も落ち着いて、きもちも弛んでまいりました。
充電ももちろんたいせつです。
そして、もっとだいじなのが、
ケータイの電源を切らないで!

ください。。。。



2 Comments

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Unknown (陽花)
2011-05-20 18:27:27
4時間も歩いて帰られたのは柚豆様でしたか。
本当に大変でしたねぇ。
私は携帯を四六時中持ち歩く癖がついてないので、あとで気が付く事が多々あります。
頻繁に掛からないから油断しているのかも・・
幼稚園掛けにしておくと忘れなくていいですね。
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Unknown (Suzuka)
2011-05-21 08:02:26
あの日は、わたしの周辺だけでも、ずいぶんたくさんの方が長時間歩かれたようです。

いっしょに歩かれたお孫さんが、まだ幼稚園まえで、でもひとことも文句を言わず、おばあちゃまと歩かれたとのこと。けなげで、ジーンときました。

じゃまにならないで、しかも電話やメールに気がつく位置、というのがポイントですね。
ありそうでないんじゃないかと思います。
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