生物模倣

　先日WBSを見ていたら、生物模倣の特集をしていました
生物模倣とは、生物の機構を模倣した製品を作る事で
その生物の持つ能力を製品に取り込もうというもののようです
その特集の中でもいくつか紹介されていました
秒速0.5mの風でも回転する風力発電用の風車は
蜻蛉の羽の構造を模倣したものとの事で、蜻蛉の羽は断面を見ると
細かい段差があって、わずかな風の動きを受けやすい構造になっている
との事でした
他には、猫の舌のザラザラを模倣し
細かいゴミの収拾力を上げた掃除機や
イルカの尾びれを模倣し、洗浄力を上げた洗濯機
そして、蚊の針を模倣した採血用の針などでした
インタビューに答えていた企業の担当者は、
開発期間が1/2や1/4になったと述べていました
今までは、0から作らないといけなかったのが
生物模倣をする事で、似た機構を持つ生物を探して真似ればいいので
上記の様な結果になっているとの事でした
そして、これに合わせて生物機構のデータベース化の動きや
中小企業への受注をして活性化を図ろうとする動きがあるとの事でした
1から10まで成功するとは思いませんが、これが少しでも
未来の明るい種の一つを生み出してくれればと思いますね