Fishing-gate 乃村弘栄の日記

 琵琶湖 ミックバスクラブ内 レンタルボート 「フィッシングゲート」乃村の日記です

豪州 マーレーコッド釣行 その3

2016-01-20 06:41:36 | 海外釣行


再び湖畔で朝を迎えた

数時間前までが嘘のように静まり返った朝

湖畔には水野が座っていた










深夜、私達のキャンプベースは嵐に襲われた

強風と雨 そして雷が鳴り続けた

今にもふっ飛びそうなテントを、かろうじて自分の体重だけで押さえつけてる状態である

私は、目は覚ましたものの動揺しても仕方ないと、ジッと嵐が去っていくのを待っていた

しかし、テントで私と一緒に寝ていたツツイ氏は慌てていた

「どうしよう! やばいよ! どうしよう! 死んじゃうよ! 避難しようよ!」

ツツイ氏がうるさかった

うるさいツツイ氏を無視して 私は再び眠りについたのだっった






朝、目を覚ますと既に水野が起きていた

「どうしたのか?」と、聞くと 嵐の影響を受けない車中で寝ていた水野だったが、同じく車中で寝ていたミドリのイビキがうるさくて一睡もできなかったらしい

外は嵐 中はミドリ

安堵の場所なんてどこにもなかった

初めて海外に来たツツイ氏は後にこう語った「あの時は一刻も早く日本に帰りたかった」と















再びニックとの待ち合わせ場所へ向かう

しばらく走るとWi-Fi圏内に入った

メールBOXを確認してみると相談役の日本人アングラーの方からメールが入っていた

[ニックは夕方から案内したいといってます]と

そうか

せっかく1時間程走り集合場所まで来た私達だったが、ここにきて再び時間が空いてしまった

約束の時間まで再び釣りをするか それとも ノンビリするか

悩んだ結果  来ないとは思うけど、こちらが指定した時間まで待ってみようという事になった

















夕方からって言ってるんだから来るわけがない

そう思いながらも私達はニックを待ち続けた 

約束の7時になった

どうせ来ない と、思っていた その時だった






ニック キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!

なんとニックが現れたのだ

多分連絡がとれないから様子だけでも見にきてくれたんだろう

この旅1番テンションがあがった瞬間だった



 

「ついてこい!BOY!」

そう言われニックの車を必死に追いかける

ここでニックに撒かれたら終わりである



ちなみにニックはワン○ースの冥王レ○リーにそっくりである

しかし、後から聞いた話ではオイル関係の仕事をしているらしい

冥王なん?石油王なん?

まぁ どっちでもいいや!よろしくなニック!






しばらく車を走らせ今回ホームステイさせてもらうレストランに到着した

どうやらココが集合場所だったらしい

どのみち 時間も集合場所も間違えてたwww








さっそく釣りに行く事になった

ニックの所有する敷地内にある湖に船を浮かべた 

いきなり船なん? てか、自分の敷地内になんで湖あるん? やっぱり石油王なん?

まぁ なんでもいいや!











釣りを開始した

しばらく投げていると水野の竿が曲がった



マーレーコッド  キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!



釣りを開始してわずか数投

いきなり今回の目的であるマーレーコッドが現れた

なかなかのサイズと思っていたが

ニックは「小さい」と言う

そうなん?どんだけデカくなるん?

いきなりのマーレーコッド出現と未知なる可能性に私達の期待感はMAXだった






すぐ釣れた事もあり このまま楽勝モードかと思われたが

その後、魚からの反応は無くなった






お昼休憩をはさみ別のフィールドに移動する事になった



ニックの車の荷台に乗り込み移動である

海外っぽいぞ!

ニックの私有地をドンドン進んでく行く

永遠に続くかと思うぐらい広大な私有地 牛や羊が放牧されている

ニックやっぱり石油王なん?




車の荷台からオーストラリアの大自然を感じていた

なぜか この時私は泣いていた

まだマーレーコッドを釣った訳ではないし この旅がどうのって意味でもない

今自分は日本から遠く離れた地で釣りをしている 最高の気分だ

残りの人生 後何回こんな経験ができるんだろう

旅はまだ中盤だったが そう思うと少し寂しくなってなってしまったのだ

人生最後まで楽しもう そう思い涙を拭ったのだった






しばらく走りポイントに着いた

このポイントは岸から攻める






しばらく攻めていると



ついに私にもマーレーコッドがきた



小さいながらも初マーレーコッド

私の人生にマーレーコッドが刻まれた











途中「もう日本に帰りたい」と、言っていたツツイ氏も初マーレーコッドを釣りあげていた

この頃には いい笑顔になっておりましたwww




マーレーコッド童貞卒業

残るはミドリだけになった















夕方

移動して再びボートで釣りをする事に

マーレーコッドは朝夕に活性が上がると言われている 自然とビッグワンへの期待感が高まる








ニックが「ココはデカいのが出るぞ!」というポイントに着いた

集中して投げていると、今まで沈黙を続けていたミドリの竿が大きく曲がった







しばらくのやりとりの後





あがってきたのは





モンスターサイズ






ミドリはただただ叫んでいた











ニックと出会って全員無事にマーレーコッドを釣る事ができた

まじでニックありがとう






















夕立が発生した

昨日のキャンプ時程では無いが 遠くで雷が鳴っている

ニックは「危ないから今日は釣りを止めよう」と言ってきた

ツツイ氏は「やっぱり昨日危なかったんだよ!まじで死ぬところだったじゃん!」と喚いていた






早めに釣りを終え夕食にする事になった



5日ぶりに体を洗った 泡がまったくたたなかった



食事は全部ニックが作ってくれる

そしてニックと一緒に食事をする

まじでホームステイである

全く言葉は通じないが話は盛り上がる



食事終えてからは酒を飲む

少しお酒がはいったニックは語りだす

「どうして戦争なんてもんが起きるんだ?釣りをしてればこんなに幸せになれるのに」

あぁ 間違いない

国が変わっても釣りは最高に楽しい 戦争なんて本当にくだんないよな みんな釣りすればいいのにな

皆ニックの言葉を黙って聞いていた



酒もすすみ

ニックは再び語りだす

「ところでBOY達はなんでこんな所にきたんだ?どうせだったらアラスカのキングサーモンに行けばいいじゃないか!あれは最高に楽しいぞ!」

ふざけんなニック! 

そこは嘘でも「マーレーコッドは最高だろ♪」とか言っとけよwww せめてオーストラリアの魚を勧めろよwww てかBOYって俺達みんな30過ぎてんだよwww




こうして宴は深夜まで続いていったのであった





続く