ささやかな打ち上げ

ここ数日準備してきたイベントが終わった。

久々に忙しかった。

帰りも毎日遅く風邪薬とドリンクを交互に飲みながら我ながら良くやったと思う。

金曜の夜という事もあって慰労を兼ねて、国分町へ。

数名で「クラブ」なる所へ行った。

おねいさんたちが大勢我々を囲む。

なにやらバブルの頃の臭いがした。

ふと上を見上げると、良くパブとかにあるカラオケ用のテレビがない。

歌うつもりもないが、「カラオケないの？」

「うちは生オケなのよ。あの先生！」

見るとカウンターの奥におじさん二人座って飲んでいる。

何の事か分からずしばらく飲んでいると、二人がなにやら準備を始めたのである。

なんと、ギターとサックスを出して演奏し始めた。

「おお～」「カッコいい～！」ジャズである。

突然、目前でお話していた黒いドレスのおねいさんがマイクを持って歌いだした。

びっくり。おねいさんはジャズシンガーだったのだ。

目の前で生演奏と生歌聞いて、なんだか偉くなった気分で、グイグイ飲んでしまった。

久しぶりにいい気分で酔えた気がする。

これまでの苦労がゆっくり流れていくのを感じた。

後で聞いたが、ギター弾いていた人は歌謡教室の「先生」でサックス吹いていた人はその仲間。

歌っていたおねいさんは「先生」の弟子らしい。

普段はおねいさんだが週に1回クラグ歌手に変身する。

帰りに請求書見てまたビックリ。