この歳回りになると、早めに「究極の1曲」を決めねばと、そう思った
しかし、昔から所謂「無人島レコード」等というジャンルもあったのだが
特に1曲を選べとなると本当に至難の技とも言える
あれも良かった、これも外せない、という感じで
長く色々な曲を聴いてきたから
とても、これ1曲等と選べる訳は無いのだ
しかし、此処に至って、つまり
選曲に関して自らの音楽的アイデンティティーとかロジカル的にとか
そういった選考理由以外に確実に1曲を選ぶ事が必須であるという
そんな気にさせる記事を読んでしまったのだ
それはつまり
選ぶ事が選者の趣味趣向やセンスを他に伝えるという意味では無く
もっと、生理的というか、大袈裟に言えば自らの命、心といった領域の為に
医学的な意味からも1曲を選んでおかねばという意味だ
英国のパン屋、サムカーターはある時
貧血とヘモグロビン低下・赤血球減少により3日間の昏睡状態に陥った
医師からは回復見込み30%以下との診断の中
妻は医師から「好きだった曲でも聞かせるとよい」との助言に
ローリングストーンズの「サティスファクション」を
彼の耳にヘッドフォンを付け、大音量でかけた処
なんとサムは昏睡状態から突然目を醒ましたのだ
後日サムはこう語ったという
「音楽が聞こえ、身体の奥からエネルギーがあふれだしてくるのを感じたんだ」
ちなみにこの曲は彼が17歳の時に初めて買った曲で、
「この曲は僕が起き上がるのに必要な最後のエネルギーを与えてくれたんだ」と
当然、論理的にも医学的な面でも「そんな馬鹿な」「科学的に証明出来ない」
といった批判も重々ある事だとは思うが
あの「水からの伝言」を知った時以来
各方面からの嘲笑、批判を踏まえつつも
未だに水飲むときに「ありがとう」とか「おいしそうだな~」とか、
水に語りかけてから飲ませて頂く、管理人ではありますので
この話に「そうだろうな~」と思えるのは至極当然の話だ
で、特に重要なのは「17歳の時に初めて買った曲」という処にあるのだと思う
その初期衝動、ビッグバンがあっての今のミュージックライフな訳で
望む望まないという話では無く「究極の1曲」は既成事実として燦然として現存する
選びやすい方法だ
となると、自らとしてはやはり中学生の時に六本木のレコード屋で買った
The Beatlesの4曲入りEP,「抱きしめたい」なんだろうと思う
これはもしもの時に備えて既往症や血液型の表示の横に書いておく事にする
なんかあったら大音量で掛けて頂きたいと思うのだが
勿論「究極の1曲」を他に伝える必要は無く
自らがどこかに表記しておけば良いだけの話で
それにジャンルもクラシックであろうが、演歌であろうと一切関係無い
めでたい話だ 「究極の1曲」が見つかったのだ
そして、この記事を書いていて、ちょっと思った事もある
ビートルズ「抱きしめたい」か~
ある意味、こんな曲は偉大で当然の如く凄すぎて
おそらく、今の時点では自分のDNAの奥底に埋め込まれており
ちょっと選ぶには遠慮するような、
意識や美意識的にも
頭の中で計算して、ちょっとためらってしまうような
そんな曲でもあるんだけれど
勿論好きとか嫌とかで語る事が出来ない位大好きであるんですが
世の中にビートルズなんて挙げる人はごまんといるだろうし
話としても「ちょっと当たり前すぎて、つまんね~な」とも思ったのだが
しょうがないよね、事実だから
もしかして、それからの音楽人生は無意識にこの時受けた衝動を
越えるもの、よく似た物を捜し続けているのでは、と....そう思ったのだ
それは決してよい曲とか良いアーティストとか
新しいジャンルとか、頭や意識で認識する物では無く
実はこの時の無意識に組み込まれた衝動こそが求めている本体なのかもしれない
当然、それを越えるエネルギー等あり得る訳は無く
それでも、どこかにあると捜し続ける悲しいミュージックライフの性よ
まあ、だからこそ、救急の時点で、意識昏睡の時点で
命の掛かった緊急の現場で
自らを奮い立たせるエネルギーを無意識から持ち上げるのかもとも
やっぱり....
此処一番の急を要する時は、「抱きしめたい」でお願いします。
# レイモンドジョーンズ
借りてきて、ここ数日
少しずつ読んでいるのが「ビートルズの謎」という本
BEATLESやSTONESに関しては
昔から色々な情報がIN PUTされていて
浅く広くという感じで覚えてはいるんですが
改めて掘り下げたこの本
最初から「へえ、そうだったんだ」と読み進めております
面白かったのは 1961年10月28日
後のマネージャー、ブライアンエプスタインの経営するレコード店に
「ビートルズというグループのマイボニーってレコード有りますか?」と言って
訪れた一人の青年から始まる全てのファンが知ってる伝説のストーリー
あのときこうでなければという話は
彼等にはいつまでも語り続けられる訳ですが
例えばクオーリーメンでジョンとポールが出会わなければ
ハンブルグに行かなければ
リンゴにドラムが変わらなければと
そりゃもうあの時こうでなければという偶然の積み重ねの上に
ビートルズはあの巨大なロックアイコンにはなって行った訳です
そういった意味でビートルズのレコードをその青年が注文しなければ
以後のビートルズのマネージメントも
ブライアンエプスタインは携わらなかっただろうし
その後の歴史も大分変わっていただろうと推測する訳です
しかし、長い間この青年の事は具体的に
取り分け話題になった事はありませんでした
彼(レイモンドジョーンズ)は実は実在しないとか
勝手に注文する時に店側の付けた名前であるとか
諸説あったけれど
数十年経って彼が実在して登場する下り
何ゆえ長い間彼は声を上げなかったのか?
やはりちゃんとしたデータと世相の流れ等も加味して書かれているので
知ってること知らなかったこと
軌道修正も余儀なくされております
これだけの資料が残ってるのも
流石にBEATLESですな 乙