ラジオから突如として流れてきた荘厳なハモンドオルガン
そしてソウルフルな声
１９６７年、プロコルハルムの青い影の登場は
本当にあの時代の代表的な作品でしたね
ヨーロッパの風土と言うか
アメリカの音にはあまり無いクラシカルなアプローチもですが
バンドに専属の作詞家とかもいて
哲学的難解な詩も含めまして本当にブリテイッシュロックの
重厚さを感じさせてくれる生粋の英国バンドでした
兎に角ドラマーとしましては印象的なあの
三連符フレーズを初めて知ったのもこの曲でしたし
全編オープンハイハットという掟破りな演奏も
何か厳かな中にもワイルドさも有り
独特なプレイスタイルでした
その「青い影」でドラムスを叩いているのは
正規のメンバーのボビー・ハリソンではなく
ジャズ・ドラマーのビル・エイデンだったそうです
ボビーは最初のシングル発表後脱退
その後はBJウィルソンがドラムを担当
又この人が素晴らしかったんですわ
そして青い影と同時期、
確か同じレーベルからの発表だったと思いますが
ムーデイブルースの「サテンの夜」
ブリテッシュロック同好会としましては
この二曲は本流とは少しかけ離れているとは思いますが
別格扱いとしまして殿堂入りと致したいと思います
いや、それ程のブリテイッシュクラカルエレガンスだったんですわ
ゲイリーブルッカ―とジャステインヘイワードという
圧倒的ブリテイッシュヴォイスのヴォーカリストを擁する
この二大バンド
当然６０年代の初期から続く老舗でありまして
当時はR＆Bを中心にLIVE活動を行っておりました
そこから１９６７年あたりからサウンドをガラリと変えまして
クラシックとの融合そしてコンセプトアルバム中心のスタイルに移って
独特なジャンル形成にまで至った次第です
プロコルハルム
いや、１９７１年の初来日公演ですが
私それ見に行ってるんですわ
テンイヤーズアフターとのジョイントだったと思います
確か武道館だったと思いますが
登場曲はシャインオンブライトリーでした
あの中世風なコスチュームでイメージとは違ったハードなバランス
ギターはロビントロワ―でしたっけ
ドラムもかなりヘビーなスタイルで
めちゃくちゃ上手かった記憶があります
Procol Harum - Conquistador // Denmark - 2006
そういえばゲイリーブルッカ―は
２０２２年の２月１９日に亡くなっているんですね
パラマウンツなんてカッコいいバンドの音源
その頃は解りませんでしたが
中学生の頃、最初に買った何枚かのアルバムに
「リバプールの若者達」なんてアルバムがありましたけど
その中にパラマウンツが入ってまして
当時から少なからずこのヴォーカルに影響受けてた訳ですね
もっとも青い影のヴォーカルがこの人だなんて解りませんでしたけど
Procol Harum A Salty Dog live in Denmark 2006
ムーデイブルース
吉祥寺に昔、BE BOPなんて名前のROCK喫茶がありまして
何故かそこでの記憶に一番残っているのが
このムーデイブルースの「童夢」なっていうアルバムでした
本当によく掛かってまして
多分常連の誰かが来る度にリクエストしてたんでしょうが
行けば必ずと言って良い程聞こえて来たのがこのアルバム
The Moody Blues - The Story In Your Eyes | The Other Side Of Life
ムーデイブルースもかなり長い歴史をもっておりまして
最初の頃はプロコルハルム同様R&Bバンドでしたが
当時のヴォーカリスト、デニーレーンの脱退と共に
大きくサウンドを変化させて、ピンクフロイドがその親玉でしたが
この両バンドはプログレッシブのジャンルに入っておりました
まあトータルな意味合いを持ってアルバムを制作していたから
そのようなジャンル入りになったんでしょうけど
クラシックとの融合というところ以外
別にプログレッシブな感じはしませんでしたけど
まさに英国の国民的バンドとして独特な位置にいたんだとは思います
まあ、という事で初期のムーデイブルースも好きだったんですが
デニーレインはウィングスに加入してからも
「ゴーナウ」なんて当時のヒット曲を演奏しておりました
本当に長い歴史を持つ生粋のブリテイッシュバンド
その長い歴史に敬意を表して
デニーレイン在籍当時の曲等
「マドレーヌの並木道」
MOODY BLUES stereo 2023 " Boulevard De La Madeleine "
