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ロートル技術屋の日記

オリオン座のベテルギウスが暗くなっている

オリオン座のベテルギウスが暗くなっているそうです。

ベテルギウスはオリオン座の左上の赤い星です。
どんなに空が明るい都会でもこの星は見えますね。
普段は右下の青い星リゲルと同じぐらいの明るさ0等星の明るい星ですが、現在は1.3等級とかなり暗くなっていると話題になっています。
2007年と2008年にも同じくらい暗くなったことがあります。

いつもと少し見え方の違うオリオン座を見てはいかがでしょうか。

べテルギウスは赤色巨星と呼ばれる寿命間近の星です。
南米チリの標高5,000mの高地に建設された電波望遠鏡のアルマ望遠鏡を使って2015年に撮影された電波による画像が衝撃的でした。いびつな形をしていたのです。


ALMA (ESO/NAOJ/NRAO) /E. O’Gorman/P. Kervella

今では「いつ爆発してもおかしくない」と言われています。
地球からの距離が642光年で、今見えているのは642年前の姿なのでもう爆発しているのかもしれません。
ベテルギウスの大きさからすると超新星爆発というものすごい爆発が起こりガンマー線が放出されます。
これが地球に到達すると生命が絶滅するという話がありますが、幸いなことにガンマー線が放出される方向が太陽系からは外れているらしいので心配いらないそうです。

太陽系に近いところで超新星爆発があると非常に明るい星となって夜空に輝きます。
望遠鏡のない時代の世界中の古文書の中に超新星爆発と思われる記述が7件あるそうです。
その中の一つが藤原定家が書いた明月記の大客星の記録だそうです。

私たちが生きているうちに超新星爆発を肉眼で見ることができるでしょうか。


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